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競輪の社会貢献

ここからは公営競技全体から「競輪」にフォーカスしていこう。

競輪の収益の一部は「競輪補助事業」として高齢者福祉施設、国際交流、研究への補助など、多種多様な社会貢献に使われている。以下に平成31年度の補助事業の一部を例示する。

(単位:千円)

分類 主要補助事業名 交付決定額
社会環境 警察・消防活動に協力中の事故被害者に対する支援活動 23,536
農業を通じた立ち直り支援活動 2,040
国際交流 カンボジアの教育支援と日本の若者育成を目的とした国際交流事業 2,170
アナトリア考古学研究所(トルコ共和国)を拠点とした国際交流 24,007
医療・公衆衛生 検診車の整備(胸部X線デジタル検診車) 21,500(岩手県の場合。各都道府県により金額は異なる)
文教・社会環境 少年少女発明クラブ活動強化事業、他 27,054
交響楽団による巡回公演及びアマチュアオーケストラの演奏活動 23,860
高齢者 高齢者等が安心して生活できる地域共生社会創り事業 3,106
障害者 障害者グループホームの建築 40,588(北海道の場合。各都道府県により異なる)
地域共生型社会支援事業 被災地に学び地域に活かす青少年を核にした地域防災活動 4,294

2019年(平成31)公営事業振興補助事業 採択事業一覧

最近ではJKAが新型コロナウイルス拡大防止策に取り組む事業や活動に対し、総額1億円の支援を発表したほか、選手個人でも賞金の一部を被災地や医療施設に寄付するなど、社会貢献の意識は強い。

JKAが総額1億円の新型コロナ拡大防止策に支援実施

自転車競技に貢献

競輪の収益は自転車競技の普及にも利用されている。東京オリンピックで自転車トラック競技が開催される予定の、伊豆ベロドローム会場整備への財政支援も補助事業の一環である。

公益財団法人JKAが東京2020オフィシャルコントリビューターに

競輪と関係の深いトラック競技のみならず、ロードレースや日本学生自転車競技連盟への支援も行なっている。以下は平成31年度の補助事業の一部。

(単位:千円)

区分 補助事業名 交付決定額
自転車競技力向上 東京五輪・パラリンピックに向けた自転車競技の競技力向上等に資する事業 116,591
公益 「ジャパンカップサイクルロードレース」の開催 48,388
「ツール・ド・北海道2019」の開催 48,191
「全国高等学校総合体育大会自転車競技大会」の開催 40,957
第53回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」の開催他 8,797
日本学生自転車競技連盟事業 8,933
自転車競技の五輪種目以外の強化事業 3,765
「OITAサイクルフェス」 OITA CYCLE CLASSICの開催 53,298

この他にも様々な大会・自転車競技普及事業をサポートしており「日本の自転車競技は競輪により支えられている」と言える程、深い関わりがある。

2019年(平成31)公営事業振興補助事業 採択事業一覧
JKA social action

競輪とトラック競技の関係

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