競輪を人に勧める時に、ネックとなるのは「ギャンブルへの悪印象」ではないだろうか。確かに競輪は賭け事であり、のめり込みは禁物。しかし一方で公営競技の収益は社会福祉に運用されており、特に競輪の場合は「自転車競技を支える」一面も持っている。
本記事では「公営競技ってなに?」という基本的な部分から「競輪がサポートするもの」そして「競輪と競技の関係」をご紹介。これを読んだら競輪に対する見方が変わるかも?
公営競技とは?
公営競技は「中央競馬」「地方競馬」「競輪」「競艇」「オートレース」の5種類のことをいう。公営ギャンブル、公営賭博などとも呼ばれる。
公営競技は特殊法人(中央競馬の日本中央競馬会)や自治体が施工者となる賭け事。戦後復興期にスタートしたもので、戦後復興の財源としての役割があった。
賭け事は勤労意欲を失わせたり、金銭のトラブルを発生させたりするなど弊害を伴いやすいものであることから、刑法で禁止されている。しかし、特定の目的を達成するために健全な娯楽の範囲内で弊害をできるだけ除去することを前提に公認されているものの1つが公営競技である。(引用:「日本の公営競技と地方自治体 日本の公営競技と地方自治体(PDF)」)
コロナ禍において
2020年春。新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令される中、競輪などの公営競技は感染拡大防止対策を講じた上で、一部レースが続行された。
公営競技では的中者への払戻金、選手への賞金、人件費などを差し引いた額が、主催団体の独自財源になる。つまり、地方自治体の財源として還元される側面があるために、賭け事でありながら法の規定の下で認められている。(参考:コトバンク)
博物館や美術館、舞台やライブなどのイベントが中止・休業の措置が取られる中で、なぜ公営競技は制限があるにせよ続行ができたのか?それは公営競技の「地方財源への貢献」という大義があったからと捉えることができるだろう。
また公営競技は地方財源となるだけでなく、社会貢献にも役立っている。