2019-20シーズンのワールドカップで、深谷知広選手が銀メダル1個、銅メダル2個、そして新田祐大選手も銅メダル1個を獲得した『スプリント』種目。
過去には中野浩一氏(現日本自転車連盟トラック委員会委員長)が1977~86年の世界選手権で10連覇を果たしており、かつて日本選手がトップとして君臨した種目。この種目で勝つことは“世界一のスプリンターとしての証明”と、2019年にこの種目で世界チャンピオンとなったマシュー・グレーツァーが発言している。
レースは予選の200mフライングタイムトライアルを経て、その後は1対1のシンプルな対戦方式。トラック3周を相手より速く走った選手が勝ちとなる。会場を大いに沸かせる短距離の花形種目だ。
見ている人にとっては単純明快だが、走っている人にとっては奥が深い。この記事では「スピードだけでは勝てない」スプリントの奥深さについてお伝えする。
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