2月29日、ドイツ・ベルリンで『世界選手権トラック2020』男子スプリントの予選から準々決勝までが行われた。既にお伝えした記事の続きとなるが、予選で大会前の日本記録を更新した2人は対戦方式となる本選の戦いへと進出。
この記事では、日本代表としてオリンピックの出場枠と代表選考を兼ねたレースへ臨んだ新田祐大と深谷知広の戦いについてお伝えする。
スプリントの対戦について
スプリントは1対1の戦い。1周250mのトラックを3周して先着を競う。勝ち上がりは1回戦→2回戦→準々決勝→準決勝→決勝/3位決定戦の順。1回戦、2回戦までは1本勝負。準々決勝からは2本先取で次へ勝ち抜けとなる。勝つのに必要なのはスピードだけでなく相手との駆け引き、ダッシュするタイミング、そして自分を信じる強靭な精神力など、スプリンターとしての総合的な能力が求められる。
1回戦
新田祐大
新田は前日の1kmTTで優勝をしたサム・リグトレー(オランダ)と対戦。
残り1周を前に前に出ると先行逃げ切り。
リグトレーへ横並びすら許さず、2回戦へと勝ち上がりを決めた。
深谷知広
深谷はフアン・ペラルタ(スペイン)と対戦。
深谷は最終周回を先頭でダッシュ。
ペラルタ突き放しての先着で、深谷も2回戦へと駒を進めた。