2019-2020UCIトラックワールドカップ第1戦ミンスク大会を終えたばかりではあるが、2019-2020UCIトラックワールドカップ第2戦グラスゴー大会が11月8日から開催される。

今年の大陸選手権や昨年の世界選手権、そしてつい先日行われたワールドカップ第1戦の結果を元に、今大会の注目選手をご紹介していく。2020東京オリンピックの出場枠を巡っての争いが激化しており、第2戦も見どころたっぷりだ。

チームパシュート

現世界王者であり世界記録保持を保持しているオーストラリアが今シーズン初登場。だが世界記録を出したメンバーのうち、第2戦で正式メンバーとなっているのはレイ・ハワードただ一人。オリンピックランキング暫定3位の余裕の表れだろうか。

しかし世界王者を侮るなかれ。残りのメンバーであるゴッドフリー・スラタリー/ジョシュ・ダフィー/コーナー・リーヒーの3名は先日のオセアニア選手権のチームパシュートを制覇した若手のホープ達だ。

Final / Men's Team Pursuit / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP I, Minsk, Beralus

Denmark

対抗馬はワールドカップ第1戦で優勝という最高の結果を残したデンマーク。第2戦は(ラッセ ノーマン・ハンセン/ジュリアス・ヨハンセンラスムス・ペダーセンマドセン・フレデリック)という今年のヨーロッパ選手権を制した際のフルメンバーでのエントリー。

Men's Team Pursuit Final / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

また、昨年度世界選手権2位のイギリスも当時のメンバー4名のうち3名(エドワード・クランシーイーサン・ハイターチャーリー・タンフィールド)が本大会の正式選手としてエントリーしている。これにオリバー・ウッドを加えた4名で今年のヨーロッパ選手権では3位の結果を出しており、今回はその時と同じメンバー構成となるようだ。

デンマーク、イギリスは本気で狙いに来ていると言って間違いないだろう。

【オムニアム】

オムニアムにおいて先日のヨーロッパ選手権1位、昨年度世界選手権2位のベンジャミン・トマ(フランス)が今シーズンのワールドカップ初登場。また、昨年度世界選手権3位のイーサン・ハイター(イギリス)や2018年世界選手権2位のヤン・ウィリアム・ファンシップ(オランダ)、マディソンにて現世界王者のロジャー・クルーゲ(ドイツ)ら強豪選手も顔を揃えた。

Tempo Race / Men's Omnium / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

第1戦のオムニアムで銀メダルを獲得したエリア・ビビアーニ(イタリア)には今大会でも期待が寄せられる。昨年度の世界選手権で4位のシモーネ・コンソーニ(イタリア)はビビアーニのリザーブ登録に。各国の代表争いも激化しているようだ。

【スクラッチ】

ヨーロッパ選手権のスクラッチ王者であり、2016年は世界選手権も制しているセバスチャン・モラ(スペイン)が優勝候補筆頭か。

また、チームパシュート世界チャンプのレイ・ハワード(オーストラリア)やヨーロッパ選手権オムニアムにて銅メダルのオリバー・ウッド(イギリス)の名前もあり、彼らを中心にレースが展開されることだろう。

【マディソン】

現世界チャンピオンのロジャー・クルーゲ(ドイツ)がエントリー。ペアを組むのはヨーロッパ選手権のマディソンで3位に入っているマクシミリアン・バイエル(ドイツ)だ。ヨーロッパ選手権とワールドカップ第1戦からはメンバーを変更しての参戦となる。

Men's Madison / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

対するはチームパシュート世界記録保持者コンビのオーストラリアチーム(サミュエル・ウェルスフォード/レイ・ハワード)。この2名での組み合わせでは無いがジャパントラックカップで圧倒的な走りを披露したこともあり、日本のファンには馴染みのある面々だろう。

また、ビビアーニ/コンソーニのイタリアチームにも要注目。Six dayで抜群のチームワークを見せたイタリアコンビがワールドカップでも本気のタッグを組む。

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女子選手編