【チームパシュート】

男子と同じく現世界王者のオーストラリアチームがエントリーしているものの、メンバーは(クリスティーナ・クロナン/ソフィー・エドワーズ/アレクサンドラ・マーティン・ウォレス/メイシー・スチュワート)と若手中心の布陣。

これに対してベストに近いメンバーで望むのは昨年度世界選手権2位のイギリスチーム。メンバーは(ケイティ・アーチボルドエリナー・バーカーエレノア・ディキンソンネア・エバンス)となっており、エバンス以外の3名は昨年の世界選手権決勝を走った面々だ。エバンスも今年のヨーロッパ選手権を制した時のメンバーであり、好記録が期待される。

Women's Team Pursuit Final / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

また、ヨーロッパ選手権2位、ワールドカップ第1戦2位のドイツチームはその時の布陣である(フランチスカ・ブラウス/リサ・ブレナウアー/リサ・クレイン/グドラン・ストック)の4名でエントリー。

ワールドカップ第1戦ではアメリカに軍配が上がったが、第2戦は出場を見送っている。今大会でオリンピックへの距離を縮めるのはどの国になるだろうか。

【オムニアム】

世界選手権2連覇中のキルステン・ウィルト(オランダ)が優勝候補筆頭だろう。しかし、第1戦は7位と精彩を欠いた。絶対女王の復活に期待だ。

Women's Omnium / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

対するは2015年の世界選手権オムニアム覇者であり昨年度のワールドカップ第5戦では金メダルを獲得しているアネット・エドモンソン(オーストラリア)や2018年の世界選手権で銀メダルを獲得しているアマリー・ディデリクセン(デンマーク)、ヨーロッパ選手権チームパシュート優勝メンバーの一角であるネア・エバンス(イギリス)らだろう。

第2戦はハイレベルな戦いが予想される。

Women's Omnium Tempo Race / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

そして我らが日本のエースである梶原悠未も優勝候補に違いない。先日のアジア選手権ではオムニアムにて4連覇の偉業を達成しており調子も上々だ。2017-2018シーズン以来のワールドカップでの金メダル獲得に期待が寄せられる。

梶原悠未 / ASIAN TRACK CHAMPIONSHIPS 2020

【スクラッチ】

オムニアムと比べると少しメンバーは薄い印象となったスクラッチ。スクラッチの現世界チャンピオンであるエリナー・バーカー(イギリス)がその力を見せつけるか。

Women's Madison / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

対抗馬としてはヨーロッパ選手権のマディソンで3位に入っているエイミー・ピータース(オランダ)の名が挙げられる。

【マディソン】

今年のヨーロッパ選手権を制しているデンマークチームはアマリー・ディデリクセン/ジュリー・レスの欧州チャンピオンコンビが出場予定。またヨーロッパ選手権3位のオランダもその際の面子であるキルステン・ウィルト/エイミー・ピータースのエントリーとなっている。

Women's Madison / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

ヨーロッパ選手権マディソンで銀メダルのケイティ・アーチボルド(イギリス)は、今大会ではエリノア・バーカーとペアを組む。また、オーストラリアはチームパシュート世界チャンピオンのメンバーであるアネット・エドモンソン/ジョージア・バーカーのコンビで参戦。

Women's Omnium Point Race / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

ドイツチームもヨーロッパ選手権のチームパシュートで銀メダルを獲得した際のメンバーであるフランチスカ・ブラウス/リサ・クレインのペアが出場予定であり、非常に濃いメンツが集まったと言える。

東京オリンピックへの出場枠を獲得すべく好成績が求められる日本チームは梶原悠未/中村妃智ペアで世界に挑む。今年の全日本選手権を制した2人のコンビネーションに期待だ。

中村妃智&梶原悠未

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