オムニアム初制覇・岡本隼
今でも優勝したという実感がありません。上手いことタイミングをついて、自分の特徴を活かして戦えたんじゃないかなと思います。
Q:4種目の内、前半はブリヂストン勢の優勢という印象でした。
今回の勝因は「ラップ(ラップ=1周先行して集団に追いつくこと。20ポイントが加算される)したら逆転できる位置にポイントレースまでに付けていたこと」だと思います。それまでのスクラッチ、テンポ、エリミネーションは負け気味でしたが、その立ち位置でポイントレースを始められたことが良かったと思います。
また窪木選手と橋本選手が牽制しあったタイミングでラップしに行くのがベストだと考えていました。
ラップ認定をもらった後もまたラップし返されたら元も子もないので、その辺も気にしていました。
Q:ロードメインでやっている中で、今回トラック競技であるオムニアムで優勝となりました。
「絶対に獲りたいタイトル」というわけではありませんでした。でも「全日本選手権」というタイトルは自分も持っていなかったタイトルだったので、こういう形で獲得することができて嬉しいです。チャンスがあれば獲りたいと思っていたので。
Q:東京オリンピックを前にして、トラックの道も拓けたという部分があると思いますが。
今回は実力というより、タイミングと運がついたという部分があると自分では思っています。でもそういうチャンス・・・トラックで世界を目指すチャンスがあれば、挑戦したいです。今の自分はロード選手なので、ロードとトラックの両方でワールドクラスとして活躍している選手を目標にしたいです。自分にはできると思うので。
2位窪木「次は絶対、こういうミスはしません」
やっぱり優勝したかったし、優勝するつもりで来ていました。1位でポイントレースを迎えられて気持ちは楽だったけど、ブリヂストンの選手も愛三の選手も強いので気を抜いてはいけないと思っていました。あの岡本選手の逃げは分かっていた逃げだったんです。許容範囲だと思ってたんですが、あれを行かせてしまったことが敗因でしたね。逆転まではされないと思っていました。「そこまで掌握しないと勝てないのがオムニアムなんだな」と分かることができたレースでした。
次は絶対、こういうミスはしません。
Q:4種目の内で、1番良かった種目と、1番悪かった種目を教えてください。
エリミネーションが1番良くて、スクラッチが1番悪かったです。今日体が全然動かなくて、最初の2種目は気持ちも入らないし、体と自転車も繋がらないという感じがありました。エリミネーションでエンジンがかかった感じがあって、ポイントレースは結構良かったんです。体は動いてました。
Q:では、今後に期待ですね。
先週・今週とチームメイトとの戦いという部分もあったので、気持ち的にも辛い部分がありました。仲がいいけど、勝負だから。順位が、評価がつくから。今日を終えることができてちょっとホッとしています。しっかり休んで、ワールドカップに備えます。アジア選手権もおそらく出場しますが、まだ確定ではないです。