2019年9月22日、日本競輪選手養成所内『JKA250』で開催された『第88回 全日本自転車競技選手権大会 オムニアム(2019全日本オムニアム)』で愛三工業レーシングの岡本隼が最終種目ポイントレースにて逆転勝利を遂げ、日本タイトルを手にした。
1種目目:スクラッチ
優勝候補は1週間前に行われた2019全日本トラックにおいて、チームパシュートの日本記録を更新し、多数の全日本タイトルを獲得したTEAM BRIDGESTONE Cyclingの面々。東京オリンピックのオムニアム種目での出場を狙う、窪木一茂と橋本英也、そして近谷涼が出走。
1種目目のスクラッチでは、残り12周で日本体育大学の關根論容が先行を仕掛ける。後方では橋本英也が集団の先頭を走るが、關根の逃げを追わない。その後、橋本は集団中ほどまで位置を落とす。
残り3周回となり、關根と集団の差は半周に少し満たないくらいの距離となる。關根が逃げきりそうなまま、集団ではゴールスプリントへ向けた位置どりが行われる展開へ。
しかしラスト2周入ると關根に疲労が見られ、これに対し後方の集団がペースを上げていく。
最終周回、愛三工業レーシングの岡本隼が集団から抜け出し、残り半周へ。TEAM BRIDGESTONE Cyclingの3人も前方の良い位置からのゴールスプリントに入る。この時点で關根は見事に逃げ切り1着でフィニッシュ。
残り半周で集団から少し抜け出したのは岡本、窪木、橋本、草場啓吾(愛三工業レーシング)。やや岡本が優勢かと思われたが、窪木と草場が差し切ってそれぞれ2着、3着となる。
2019全日本オムニアム男子エリート 1種目目 スクラッチ リザルト
テンポレース