1. トラック競技が旧時代の“アマチュア”競技へ戻る
他のあらゆるスポーツにおいても我々のようなスポンサーチームが立ち退かされるのは見たことがありません。このようなことが起これば、アマチュアレベルで戦っていた旧時代へとトラック競技が戻ってしまうでしょう。世界中のどのスポーツを見てもプロのチームがあるからこそ、そのスポーツを発展させ、そして更なる発展のための資本を得ることが出来ています。
2. トラック競技の露出機会の減少
新たな措置はトラックワールドカップの数を6から3へと減少させ、冬期のスケジュールはナショナルチームにとって未知のものとなります。このような措置がどうやってトラック競技を発展させるのか、我々には疑問でしかありません。夏期にシーズンを移行させるのも同じように不可解だと言わざるを得ません。この時期はロードレースにとって1ハイシーズンであり、大きなレースが開催されます。トラック競技は注目を集めるためにロードレースと戦わざるを得ませんが、きっと敗れるでしょう。よって、新たな措置はトラック競技の露出の減少だけでなく、ロードレースとの競合、そして結果的にトラック競技の資本的な魅力をも失う事となります。
3. 選手の出場機会が減少
新たな措置は選手とスタッフに悪影響となります。失業者を生む事は避けられません。選手たちに影響が出て、このスポーツで発揮されるべき能力は危機に晒されることになります。オランダを例にすると、ナショナルチーム枠が少なすぎるために、選手たちに十分な出場機会を与えることは出来ません。
我々は既存のUCIのルールを基づき、誠意をもってこのスポーツに出資してきました。それが何の連絡も無しに「プロのトレードチームはこれからは禁止だ」と言われたのです。新たな措置はこれまで我々が行ってきた努力の全てを無に帰してしまいます。我々はこれらを措置の法的根拠をさらに調査するつもりであり、我々のチームに対する事実上の排除は「いかなる状況においても我々の損害へ対する適切な補償なしに行えない」という意見を持っています。ただし、本音を明確に言えば、我々は補償などは望んでおらず、以前同様に我々のチームを運営できる事を望むのみです。
我々BEAT Cycling Clubのようなトレードチームのために、あなたたちにはもう一度考え直し、本当の意味でトラック競技が発展するストラテジーを描いてもらえないでしょうか。私たちはそのプロセスにおいて重要な関係者として関わり、新しいアプローチに貢献できるようになりたいと思います。
さらなる議論はいつでも歓迎します。
敬具
Geert Broekhuizen, Managing Director
Edwin Gulickx, Managing Director