『世界選手権トラック2019』における日本短距離チームは、新田祐大がケイリンで銀メダルを獲得し、2年連続で日本人選手が表彰台獲得。しかし、その他の選手たちは表彰台へ届かなかった。今回の結果を“闘将”ブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチはどう受け止めたのか。レース後のインタビューをノーカットでお届けしよう。
希望と失望
Q:まずは今年の世界選手権について、総括をお願いします。
大きな失望と大きな希望、どちらも同時に与えてくれました。
新田が日本を救ってくれた、それは間違いありません。我々が世界へ示したい日本の印象を体現してくれました。遂に正しい方向の精神状態に持っていくことが出来ました。長い間、我々は新田の結果を待っていたのです。
レースは他の選手たちが新田を追うような展開で、まだまだ改善点はありますが、レースにおいて誰がボスか、それを示すような走りでした。新田のああいったレースを観たのは、国際大会で初めてですよ。彼の走りには喜びを感じています。
でも脇本と小林については本当に残念な気持ちです。この2人についても期待は大きかったんです。
河端へ対しては考え方が少し異なり、単純に不運だったとしか言いようがありません。しかし脇本と小林は、とても悲しい結果だとしか言えません。