世界選手権へ向け日本の戦力は?“闘将”ブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチがワールドカップ第6戦を振り返る

今後への良い兆候

Q:シーズンを通し、W杯やアジア選手権でたくさんのメダルを獲得しました。期待以上の成果でしょうか?

良くなってきているという兆候は見えますが、元々メダル云々より、選手たちの成長が必要だと思っているので・・・。W杯の第6戦は他と比べたら少し難易度は低かったのかもしれません。

例えばチームスプリント。我々は銀メダルを獲りはしましたが、このレベルでの金メダルを逃しました。まだまだやることはたくさんあるので、選手たちにはコンディションを整えて上を目指して欲しいです。ベストになるにはまだまだ遠い道のりが待っています。

Final / Men's Team Sprint / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

Q:その銀メダルとなったチームスプリントについては?

予選前に「銀メダルが獲れたら?」と聞かれていたら、まあ良い返事ができたとは思います。

でも決勝を見て、金メダルが獲れる可能性・・・というか獲れる実力がチームにあったことを考えると少し納得できない結果でした。

ただ、ケイリンと同じようにチームスプリントに力を入れてきたかというと、答えは“NO”なのです。それなのにも関わらずというのはありますよね。我々の明確な第一目標はオリンピックのケイリンで金メダルを獲ること。そこに向かっています。

Final / Men's Team Sprint / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

チームスプリント決勝直後

ですから今回の結果、チームスプリントで得たオリンピックポイントは本当に素晴らしいし、日本にとって良いことですが、冷静になる必要がありますね。この結果はオリンピックの出場枠獲りに対してはとても良い結果ですが、現状ではチームスプリントで世界のトップと戦う力はありません。

しかし、選手たちはメダル獲得を喜ぶべきだし、ふさわしい努力をしてきました。長年チームスプリントではメダルを獲れていませんでしたし、今回の結果は今後へ向けての良い兆候と捉えています。

全員がW杯メダリスト

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