小林優香のアジア制覇は日本が長い間待ち焦がれていた時だ。日本は今、ケイリン種目で世界トップの実力と言っても過言ではないだろう。
『アジア選手権トラック2019』で男子は脇本雄太、新田祐大、河端朋之の3人が決勝へ進出し、金と銅2つのメダルを獲得。女子は小林優香、太田りゆが出場し、小林が金メダル、太田が4位という結果であった。
大会を締めくくる種目、女子ケイリンで栄冠を勝ち取ったのは小林優香。世界の名将ブノワ・ベトゥコーチにその感想を尋ねた。
オリンピック並の戦いだった
Q:小林選手の優勝おめでとうございます。嬉しいですか?
いや、まぁ疲れました(笑)
Q:何故ですか?
コーチは、とてもエネルギーを使うからです。選手の方が気楽ですよ(笑)まあ冗談はそれ位にして、最初の2レースはとても内容が悪かったですね。でも優勝したことについては、彼女を誇りに思います。
Q:レースは世界の強豪選手がひしめき合っていましたが、やはり厳しいレースでしたでしょうか?
そうですね。今回の相手は世界トップの選手たちでした。
オリンピックチャンピオン、世界チャンピオン、ワールドカップ王者と全部が揃っていましたからね。女子のケイリンのレベルはオリンピック、世界選手権と一緒なんです。
これから大事なのは彼女自身が「勝てる」と信じることであり、今回の勝利でそのことに気づけたのではないかと思います。ここまで2年、私は彼女に「世界で勝てる」と言い続けてきましたが、今回が良いきっかけになるかもしれません。