『競輪ワールドシリーズ2026』で日本に来日中の、エレセ・アンドルーズ、へティ・ファンデルワウ、マチルド・グロの女子外国人選手たち。前回の記事では3人が束の間の京都観光を浴衣姿で楽しむ様子をお届けしたが、今回は陶芸体験の模様をお伝えする。

サプライズゲストとともに、陶芸体験へ

ランチタイムを終えた3人のもとへ駆けつけたのは、なんと村上博幸選手。2010年のKEIRINグランプリ王者であり、同年の賞金王。数々のタイトルを獲得し、京都を拠点に長く競輪界を牽引してきた存在。

そんな特別ゲストを含めた一向が向かったのは、「嘉祥窯」。ここで陶芸体験に挑戦する。

講師の人の手つきを見て、「できるかな」と自信なさげに笑う3人

競技中は、ハイスピードの中で一瞬の判断を重ねるトップスプリンターの3人。しかし、陶芸で求められるは、スピードではなく、ゆっくりとした集中力。スタッフから説明を受けながら、土に触れ、形を整えていく。

繊細な力加減が求められる作業に、レース中のような真剣なまなざしに

時に失敗を挟みつつも、各々が理想の形を目指し、いよいよ完成。

力加減が難しかったのかグロは何回か失敗を経て完成に

ちなみに1番長く時間をかけて取り組んでいたのはアンドルーズだった

焼成を経て、完成までは約1ヶ月。

自ら作り上げた完成前の器を見て、みんなが満足そうな表情を浮かべていた。

左からアンドルーズ、ファンデルワウ、グロの器

陶芸体験を終え、次の場所へ向かおうとしていた時、陶芸のやり方を教えてくれていた講師の方が「実は趣味で自転車を乗っていて……」とぽつり。陶芸家であり、嘉祥窯の店主である河井宏之さんに話を聞くと競輪場に赴き、タイム計測や走行会に参加するなど、真剣に趣味として取り組んでいたとのこと。訪れた4人のことも当然知っていたといい、緊張していたそうだ。

店主の河井宏之さん。緊張する素ぶりはまったく見えなかったものの、内心はどきどきしていたという

休みの日に競輪場に行ってタイム計測や練習をしていました。今でも通勤は自転車で通っていますよ。みなさんがいらっしゃると話を伺った時には「どうしよう!」と。そこからずっとそわそわしていました(笑)。今日も手が震えていなかったか心配です。

実は今日訪れていただいた村上博幸選手とは過去にお会いしたことがあって。昔100mのタイムを計測する時にその場にいらっしゃって「レディゴー」の合図を出していただいたんです。終わった後に背中を叩かれ「君速いね」と言われたのが良い思い出です。

前回のレポート記事でも自転車にまつわる人と出会えたが、なんとここでも偶然の出会いが。不思議な縁に結ばれた陶芸体験は、より一層思い出に残るものとなった。

鴨川を眺めつつ、団らんのひと時を過ごす

陶芸体験を終えた後は、芸妓との記念撮影などを経て、向かったのは先斗町にある「先斗町フライパン」。この日は川床の席で、鴨川を眺めながら食事を楽しんだ。

日中のにぎやかな観光とは少し雰囲気が変わり、夕暮れから夜へと移ろう京都の空気に包まれる時間。川の音を感じながら、ゆっくりと夕食を味わった。

途中、村上選手から3人に“お土産”のプレゼントが。脚の休息シートや、がま口のお財布などが贈られ、3人も笑顔で喜んでいた。

村上選手からは「普段の食事や体調管理はどんなことをやっている?」と、料理を囲みながら会話を楽しみ、穏やかな時間を過ごすひとときとなった。

京都を堪能した3人が感じたこと

マチルド・グロ

青蓮院が印象に残っています。抹茶をいただきながら、とても良い独特の雰囲気を感じることができました。また案内してくれた方から宗教にまつわる話も聞けて、文化の一面を理解することができて良かったです。

へティ・ファンデルワウ

浴衣を着て街を歩くだけでも楽しかったですし、いろいろな文化に触れられて良い1日になりました。芸妓さんと会えるのは、とても貴重な機会だと伺いました。とても綺麗でしたし、お辞儀の仕方ひとつを見てもとても真摯なのが伝わりましたし、職業としての背景にある歴史にもとても興味がわきました。

エレセ・アンドルーズ

青蓮院で浴衣を着て、抹茶を飲みながら過ごした時間はとても素晴らしかったです。文化や伝統にまつわる話を聞いて、日本に対する知識を学ぶことができたのはとても良い経験になりました。

真剣勝負の合間に、忘れらない思い出づくり

トラックではライバルとして戦うこともある選手たちだが、競技の外では気心しれた友人たち。新しい文化に触れ、初めての体験に目を輝かせ、人との交流を楽しむ。そんな自然な表情が、この1日が彼女たちにとってどれだけ魅力的だったかを物語っていた。

『競輪ワールドシリーズ2026』もまだまだ序盤戦。これからガールズケイリンの選手たちが外国人選手たちにどう対応していくのかも含め、今まで以上に熾烈な勝負が繰り広げられていくだろう。ぜひこれまで以上に注目いただきたい。

競輪ワールドシリーズ2026に関する記事はこちら

「競輪ワールドシリーズ」とは?

1982年より「国際競輪」としてスタート、2009年より「短期登録制度」として行われていた外国人選手招聘レース。新型コロナウイルス感染症の影響などもあり2020年度以降中断されていたが、7年の時を経て復活する。

▼『競輪ワールドシリーズ2026』特設サイトはこちら

競輪ワールドシリーズ2026

▼『競輪ワールドシリーズ2026』SNSキャンペーン概要

【抽選で出場外国人選手のサイン入りグッズが当たる! 】『競輪ワールドシリーズ2026』 SNSキャンペーン

女子は世界トップの競り合いに 男子は地元の阿部が“競輪”の強さを見せる【3日目決勝レポート】/『競輪ワールドシリーズ2026』小倉競輪場

『競輪ワールドシリーズ2026』 記念すべき開幕戦の優勝は、世界の強さを見せたラブレイセンとアンドルーズの手に 【3日目決勝・イベントレポート】/防府競輪場

深谷知広が感じた異世界「本当に凄い」 競走訓練後の所感/『競輪ワールドシリーズ2026』

競輪仕様の試練を乗り越えろ!ラブレイセン、リチャードソン、トゥルーマン 競走訓練コメント/『競輪ワールドシリーズ2026』