2025年11月24日に小倉競輪場で行われた年内最後のG1『競輪祭2024』。この結果を持って、『KEIRINグランプリ2025』出場予定の9選手が決定した。
『KEIRINグランプリ2025』は、「G1レース優勝者」と「選考用賞金獲得額上位者」が選出される。G1となると当然賞金も高くなるため、タイトルホルダーは「選考用賞金獲得額」でも上位に並ぶ形が多くなるが、“選考用賞金”となるので獲得賞金ランキングとは微妙に差異が生まれるのも特徴だ。
ということで、この記事では『競輪祭2025』終了時の獲得賞金ベスト15のメンバーと獲得賞金額をあらためてお伝えする。
競輪祭(G1)終了時点 獲得賞金ベスト15
| 順位 | 選手名 | 府県/期別 | 賞金額 |
| 1位 | 古性優作 | 大阪/100期 | 191,409,548 |
| 2位 | ★吉田拓矢 | 茨城/107期 | 180,156,474 |
| 3位 | ★寺崎浩平 | 福井/117期 | 145,097,000 |
| 4位 | 眞杉匠 | 栃木/113期 | 139,260,274 |
| 5位 | ★★脇本雄太 | 福井/94期 | 136,441,274 |
| 6位 | 郡司浩平 | 神奈川/99期 | 111,637,644 |
| 7位 | 南修二 | 大阪/88期 | 104,117,474 |
| 8位 | ★嘉永泰斗 | 熊本/113期 | 91,600,000 |
| 9位 | 松本貴治 | 愛媛/111期 | 86,856,800 |
| 10位 | 深谷知広 | 静岡/96期 | 85,920,048 |
| 11位 | 松井宏佑 | 神奈川/113期 | 85,409,148 |
| 12位 | 新山響平 | 青森/107期 | 77,805,274 |
| 13位 | ★阿部拓真 | 徳島/119期 | 77,021,200 |
| 14位 | 犬伏湧也 | 徳島/119期 | 72,715,874 |
| 15位 | 浅井康太 | 三重/90期 | 68,704,400 |
★=2025年G1タイトル獲得数
阿部拓真は13位
まず目につくのは、やはり上位9傑=『KEIRINグランプリ2025』出場予定選手ではない、ということ。
獲得賞金では松本貴治が9位に入っており、『競輪祭』を制してGPの切符を手にした阿部拓真は13位となっている。
『競輪祭』の優勝賞金は副賞を含めて5000万以上。“史上最大の下剋上”とも言われた今年の『競輪祭』の結果のインパクトが、より良くわかるであろう。
また、南修二は初のグランプリ出場権を手にしたが、(有利だったとはいえ)最後の最後までその行方はわからない状況であった。
“『競輪祭』時点で1億円以上を稼ぎ出していた選手が当落線上にいた”ということも、今年のGP出場争いの熾烈さを物語っているといえる。
昨年との差は?
ちなみに、昨年の同時点での賞金ランキングは以下の記事からご確認いただける。
2024年はG1ウィナーが上位に並んでいる。
一方、2025年はG1を2勝した脇本雄太が5位。『寬仁親王牌』で故障し途中欠場、『競輪祭』も参加できなかったことも大きな影響を及ぼした。1位は、G1を制していない古性優作(G2『ウィナーズカップ』優勝)。G1を2勝していた昨年に、賞金額ではさすがに及ばないものの、安定した強さが目立った印象だ。
いよいよグランプリ
平塚競輪場での『KEIRINグランプリ』まで、いよいよあと1ヶ月。
待ちきれないという方も多いだろうが、こういったデータを眺めつつ、少しずつ気持ちを高めていっていただきたい。
『More CADENCE』では、グランプリシリーズに向けた出場選手紹介記事なども随時アップしていく予定だ。