決勝、脇本のメダルを懸けた戦い

脇本、ブフリ、ケニー、そして準決勝の別組で勝ちあがってきたビジエ(フランス)、日本の競輪でお馴染みのバベク(チェコ)、地元のバレッテ(カナダ)でのメダルを懸けた戦い。

レースはまずはバベク、脇本、ブフリ、バレッテ、ビジエ、ケニーの順番で進む。ペーサーが退避する残り3周手前でケニーが最後尾から飛び出し、残り3周を切ると先頭へ。残り2周手前では、今度は最後尾からビジエとバレッテが上がり、レースは激しい展開となる。

残り2周、並びはケニー、バレッテ、ビジエ、バベク、脇本、ブフリ。

今度は脇本が外から前に出ようと踏み出すと、バレッテがスピードを上げて単独でトップに踊り出る。残り1周で後方との距離を3~4車身空けて逃げるバレッテ。それをケニー、ビジエ、横並びでバベクと脇本、最後にブフリが追う。

スピードが上がる中、最後の半周へと入ると、ここで脇本が失速。3コーナーからどんどん選手たちに離されていく。最終コーナーではケニーが逃げるバレッテをほぼ捕まえて、更に加速、そしてブフリは後方から内を突いて猛ダッシュ。

最後はケニーがバレッテをかわして優勝。バレッテが2位、そしてインから伸びたブフリが3位。終盤に失速した脇本は6位となった。観客席を埋めた地元ファンは、バレッテの銀メダル獲得へ大いに沸き返った。

脇本雄太、マティエス・ブフリ、ジェイソン・ケニーのコメント/2018-2019トラックワールドカップ第2戦・男子ケイリン

男子ケイリン 決勝結果(PDF)