2025年4月25日(金)から27日(日)までの3日間、岐阜競輪場で開催される『第3回オールガールズクラシック(G1)』。
今年初のガールズG1を手にするのはいったいどの選手なのか。
本記事では、直近の成績などをもとに注目選手をピックアップしてご紹介する。
注目はやはり、佐藤水菜
熱い注目を浴びるのは、やはり佐藤水菜。ガールズグランプリでは2着となったものの、敗れたのはそのレースのみと力を見せつけた2024年。
今年1月の立川開催(HPCJC・サンケイスポーツ杯/1月22〜24日)決勝でも、残り1周半から仕掛けると圧倒的なスピードでそのまま押し切った。
3月の『ネーションズカップ』では、スプリントの予選 200mFTTにて自身が持つ日本記録を更新。
“グランプリスラム(G1すべてとグランプリ)”を狙うなか、『オールガールズクラシック』はすでに奪取済み(2023年)のタイトルではあるが、進化し続ける佐藤水菜をめぐる争いとなることは間違いないだろう。
今季好調の梅川風子・久米詩
舞台となる岐阜競輪場は、400バンクのなかで直線が長めの59.3m(平均は54.4m)、カントもややきつめの走路。前を行く佐藤を目標にして、直線で仕留めるようなレースを見せる可能性が高い選手に注目したい。
昨年までナショナルチームに在籍していた梅川風子は、佐藤水菜の強さを嫌というほど知っている存在。
2024年、競輪祭女子王座戦 決勝レースの直後
今年はここまでパーフェクトレコードを継続しており、3月の西武園(3月25-27日)決勝ではスローペースの展開から残り半周で動くと、大きく後ろを引き離して独走した。
この開催は3戦ともに余裕のある勝ち方だったが、上がりタイムはそれぞれ11.8-11.9-11.9とさすがのスピードを見せている。今年は競輪1本で勝負する梅川にとって、結果を求める1戦になるだろう。
今季の好調さでいえば、忘れてはいけないのは久米詩。4月7-9日の平塚開催(競輪アプリウィンチケット杯)決勝では、西脇美唯奈の仕掛けに乗って3番手を確保すると、鮮やかに捲りを決めて完全優勝を達成。賞金ランキング(4/22時点)でも1位に君臨している。
賞金ランキングについては出走本数に大きく依存することもあるが、それはフィジカル面での充実ぶりがあってこそ。昨年は逃したグランプリへの出場だが、今年はいち早く決める準備が整っているといえる。
坂口楓華が主導権を握る?
もう1人ピックアップしたいのは坂口楓華。4月1日から伊東競輪場で行われた『南伊東駅副駅名記念チャリロト杯』決勝では、先行しながら後ろの動きに合わせて一気に加速すると、後続が捲りに入ることもできないスピードを見せて逃げ切りで1着。
昨年末のガールズグランプリでも、最後に失速し捕まったが、ラスト1周から膠着状態を破る強力な逃げを見せた。
激戦必至
もちろん、ここであげた4選手のほかにも有力選手が多数揃っている。ガールズグランプリ覇者の石井寛子、昨年の競技引退後G1決勝で2度2着となっている太田りゆ、昨年のこのレースを制した児玉碧衣ほか、紹介し出したらキリがない強力なラインナップ。
なお、『オールガールズクラシック』では初日に特別競走「ティアラカップ」が実施され、出走選手は着順を問わず2日目の準決勝進出が決まっている。
ここまで挙げた選手の中では、佐藤水菜・坂口楓華・石井寛子が「ティアラカップ」に出場。精神的、そして体力的なマネジメントの部分でも、3人は有利な状態にいると言えるだろう。
ついに幕をあけるガールズグランプリ2025に向けた熱い戦い。
ぜひ、注目していただきたい。