2012年のスタートしたガールズケイリンは、これまで10年の月日を重ねてきた。10年の節目を迎えた2023年にはガールズケイリンで初めてG1が作られ、ガールズグランプリが「GP」グレードとなった。

2025年夏、新たなガールズG1レースが初開催される。この記事では改めて、4つになったガールズG1それぞれの特色をお伝えしていく。

ガールズケイリンの4つの「G1」

ガールズケイリンのG1は2023年にまず3つが新設された。2025年にさらにもう1つが新設され、合計4つのG1が行われる。これらに優勝することで年末に行われる大一番『ガールズグランプリ』への出場権を獲得できる、重要な戦いだ。

それぞれ特色のある「ガールズG1」を1つずつ見ていこう。

【4月】オールガールズクラシック

「ガールズケイリンで最も格式高いレース」

2023年より新設されたガールズケイリンのG1レース。初開催となる2023年は10月に行われたが、2024年からは4月の終わり(ゴールデンウィークの前半ごろ)に開催されている。

この開催は男子と合同ではなく、女子のみでの実施。獲得賞金上位者を基本とした42人が出場するレースに加え、あっせんによるガールズ選手のレースも同時開催する。「カールズケイリンにおいて最も格式高いレース」として位置付けられている。

なおこの開催からバトンタッチするように、男子の5月のG1である『日本選手権競輪(競輪ダービー)』が開催される。

【6月】パールカップ

「唯一の東西別トーナメント」

2023年より新設されたガールズケイリンのG1レース。男子のG1である高松宮記念杯と同日程(前半3日間)で開催され、東西別の勝ち上がりで優勝を争うトーナメント制。6月の誕生石であるパール(真珠)が名称の由来。

【8月】女子オールスター競輪

「ファン投票で出場選手が決定」

これまで男子のオールスター競輪は例年8月に実施され、この中で女子の特別レースとして『アルテミス賞レース』『ガールズドリームレース』が実施されていた。2025年が初開催となるG1レースの『女子オールスター競輪』は男子のオールスター競輪とは別日程で開催されるものの、選手の選出方法はこれまでの『ガールズドリームレース』等と同じくファン投票上位者を中心としている。

なお2025開催ではデビューしたばかりの選手による『競輪ルーキーシリーズ(新人戦)』のアディショナルステージ、『ルーキーシリーズプラス2025』も同時開催予定。

【11月】競輪祭女子王座戦

「グランプリ出場のラストチャンス」

2023年より新設されたガールズケイリンのG1レース。男子のG1レース『競輪祭』の前半3日間で開催。単発競走を除く決勝1〜3位回数上位者を基本とした28人が選抜される。

『競輪祭』が過去に『競輪王決定戦』と称されたこと、『競輪祭新人王戦』が実施されてきた歴史を踏まえて名称が決定した。

女子アスリートの最高峰ガチバトル

2012年に初開催され、2023年に初めて「GP」グレードとなったガールズグランプリ。男子の『KEIRINグランプリ(競輪グランプリ)』に比べればまだまだ歴史が浅いが、その分日進月歩の進化が見られるという楽しみもある。例えば、現状は級班分けがされていないガールズケイリンに級班が導入されたり、男子のS級S班の証「赤パン」のような「強い人だけの特別ユニフォーム」が導入される日も来るかもしれない。

選手数も少しずつ増え、まだまだ発展を見せるガールズケイリン。『ガールズグランプリ』を入り口に、この「女子アスリートの戦いの世界」を一緒に楽しんでいただけたら幸いだ。

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