「自由なレースを作りたかった」主催者:児玉利文選手
Q:この大会を始めた、そもそもの経緯を教えてもらえますか?
僕は競輪選手で、もちろん自転車競技を真剣にやってきたんですけど、ちょっと堅苦しさを感じたんです。悪い意味ではありません。UCIだと決まった自転車にしか乗れませんし、決まりきった組織があって、ちょっとそれが堅苦しくて違和感を覚えました。それで、YouTubeでRED HOOK CRIT.を見た時に「この人たちは何だ!?自由だな」と思ったんです。ノーブレーキのバイクであんなに狭いコースを100人で走って、それでウェアとバイクも格好良いし、お客さんもビール飲みながら「イエーイ」とか言っているし。
Q:確かに自由ですよね。ちなみに1回目はいつだったのでしょうか?
去年の秋ですね。プレ大会も含めると4回になります。
Q:今日は60人程度参加していますが、最初は何人くらいだったのでしょうか?
17、18人ですね。2回目で30人、今回が60人、テオと(橋本)英也のお陰でもありますが(笑)。そのテオですが、函館競輪で一緒だった時に参加してくれると言っていたのですが、やっぱりスーパースターなんで「ゴメン調整がつかなくなった」とか言われてしまうのかなと思っていたら、本当に来てますからね(笑)ありがたいです。凄いことです!お金を払ってでもテオが参加してくれるなんて出来ないと思います(今回の参加は本当にボランティアというかテオが興味を示しているだけ)自転車が本当に好きなんですよね!
いよいよレースがスタート!
と恐らくテオの参加にこの会場で最も興奮している主催者の児玉。
そしてレースは1.2kmの周回コースを5周走って行われる予選から始まった。ゼッケン001はテオ・ボス。会場からは羨望と期待に溢れたの眼差しが集まる。
いざ予選がスタート!!!!!!!!!!!!!!
と思いきやボスの自転車のセッティングが甘く、スタートできず。主催者の児玉もこれには驚き。いきなりやり直すことになった。
特例?でやり直しとなったレースは今度こそ問題なくスタート。
テオ・ボスをやっつけようと力が入る選手たちがぐんぐんスピードを上げていく。
全4組、1.2kmのクリテリウムを5周回。各組上位5着までが自動的に決勝へ。5着以下の選手は敗者復活戦へと回る。敗者復活戦を勝てば、決勝へと進む。決勝は全16周回となる19.2kmで争われる。
ブレーキのない中、水溜りを走り、時には未舗装の場所を走るなどしてレースは進み、まずは予選の1組が終わった。期待のテオ・ボスは3位で予選を通過。
そして主催者の児玉が走る2組では、児玉が問題なく予選を通過するなど、レースは進む。最後の第4組では橋本英也が登場。終始ニコニコしながら楽しんで走っている素振りをみせる橋本。問題なく予選を通過し、決勝には期待通りの顔ぶれが揃うことになった。
テオ・ボス予選通過後コメント
Q:3位は狙ってたの?
コーナーに入る度に20m離されるんだよ!それで2人が逃げてて自分の後ろに3人いたから・・・、最低でも1人はどうにかしないと思っていたね(笑)でも自分の近くにいた選手の一人が落車したんだよ。毎回コーナーで皆に抜かされていくんだけど、「たぶんいつか彼らは落車するだろうな~、俺もかな~ブレーキ無いしな~」って思ってたからね(笑)。だから落車の心配があったから慎重に走ったよ。決勝に上がれることにはなったけど、コーナーはちょっと・・・、まあ頑張るよ!楽しいし、良いトレーニングにもなるね!
橋本予選通過後コメント
Q:終始ニコニコしてましたけど?
逃げの5人になった時に、これもう決まったと思って、あとはもう転ばないようにと思って走りました。このピストのクリテリウムのミソは加速にも脚を使うんですが、減速にも使うんですよ。あとコーナーでも気を使わないといけないので、集中する箇所を分けていましたね。