その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2024年は12月30日、静岡競輪場で行われる。

この記事では念願のグランプリ出場を決めたオールドルーキー、北井佑季選手を紹介する。

北井佑季プロフィール

きたい・ゆうき(神奈川/119期)

デビュー年 2021年
KEIRINグランプリ出場歴
*…優勝
出場権獲得 G1優勝
(高松宮記念杯競輪)

元Jリーガー。9年プレーし続けてきたサッカーのフィールドから競輪選手の道に進んだのは、30歳が目前というタイミングだった。

養成所時代からゴールデンキャップ、デビュー後はヤンググランプリに出場するなど、初期から存在感を示してきた北井。G1決勝戦に乗る回数も増え、デビューから3年でとうとうG1初優勝。KEIRINグランプリ2024への出場権を獲得した。

「自分の力だけでは獲れなかったですし、みんなの力があっての優勝です。業界、そしてお客様からも盛り立てていただいていると感じていました。たくさんの想いがあって掴み取れたものだと思います」

その成果の源は「先行にこだわる」というスタイルや、「日本一きつい練習をしている」と評されるほどの練習量。「間違いなく1日12時間は練習している」とのことだから一般人からすれば仰け反ってしまうが、当人はあくまでストイックだ。

「これは『努力』だとは思っていない、9車立てで先行で逃げ切るためには9人の中で一番練習している必要がある。そのためには練習の量が増えて、強度が増えるのも当たり前のこと」と語る。

初G1タイトルを獲得したあと、北井はレース後の共同インタビューで「これからも自分らしい、泥臭い走りで南関東を引っ張っていけたらと思いますし、そういう走りで皆様から応援していただけたら嬉しいなと思います」と話した。まさにその言葉通り、泥臭い、努力の人である。

決戦の地は静岡競輪場。地元地域の会場でその努力が花開くか、北井に期待だ。

参考:JIK

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KEIRINグランプリとは?

毎年年末に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(=G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2024年の優勝賞金は昨年より300万円上がり、1億3300万円

その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。

KEIRINグランプリ2024選考基準

以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。

・G1レース優勝者
・ パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者(選考時SSまたはS1在籍)
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2024年1月〜11月(競輪祭最終日)

KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ

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