その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2024年は12月30日、静岡競輪場で行われる。
この記事では快進撃を続けるトップライダー、古性優作選手を紹介する。
古性優作プロフィール
こしょう・ゆうさく(大阪/100期)
デビュー年 | 2011年 |
KEIRINグランプリ出場歴 *…優勝 |
2021*、2022、2023 |
出場権獲得 | G1優勝 (オールスター競輪、 寬仁親王牌) |
「BMXから競輪に転向した時に、競輪のシンプルさに潜む奥深さに気づきました。
僕はスポーツ選手というより、陶芸家のような……自分の思っている作品を作り上げるために、日々精進をする感じですかね。対戦相手によって求められるものも変わりますし。
スポーツ選手という華やかな立場である自覚はないし、仕事と呼ぶような堅苦しいものでもなく『陶芸家』。自分の中でしかわからないものを求めているような感覚です」
かつてBMXレーシングの日本トップ選手だった古性がG1初制覇を果たしたのは、2021年のオールスター競輪。同年には初出場のKEIRINグランプリで優勝し、以降毎年2つ以上のG1タイトルを獲得している。
「接触が当たり前」のBMXで培われたクイックな動き、技術、ペダリングスキルや戦法。そして「コケにくさ」が古性の持ち味。
その「コケにくさ」が発揮された2024年の珍シーンが、5月の『日本選手権競輪(競輪ダービー)』決勝戦だ。1着でフィニッシュした平原康多に古性がぶつかりかけるも、平原のお尻に頭を当てることで回避したことは一部関係者の中で話題となった。
これが成されたのも、古性の培われた技術があってこそである。
2024年は夏のオールスター競輪、秋の寬仁親王牌の2つでG1タイトルを手にした古性。2024年全体を通じた3連対率(3着以内に入った割合)は83.5%と、盤石な強さを見せている。そのあくなき探究心と、磨き続けられている強さは勢いを失わない。4度目のKEIRINグランプリがどのような結果になるか、注目だ。
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KEIRINグランプリとは?
毎年年末に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(=G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2024年の優勝賞金は昨年より300万円上がり、1億3300万円。
その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。
KEIRINグランプリ2024選考基準
以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。
・G1レース優勝者
・ パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者(選考時SSまたはS1在籍)
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2024年1月〜11月(競輪祭最終日)
KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ