2023年5月29日(月)に富山競輪場で開催される『第70回全日本プロ選手権自転車競技大会トラック競技大会』、通称「全プロ」。
この直前の土日には『全プロ記念競輪』が開催されているが、この記事でフォーカスを当てているのは「競技大会」のほう。プロ競輪選手による自転車トラック競技の大会で、ここで良い成績をおさめると『寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント』への出場権を得ることができる。
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S級S班の選手たちの出場種目は?
プロ競輪選手による「競技」の大会。競輪界のトップ9であるS級S班選手たちはどの種目に出るかをまとめると、以下の通り。
佐藤慎太郎:ケイリン
守澤太志:ケイリン
平原康多:ケイリン
郡司浩平:ケイリン
脇本雄太:ケイリン
古性優作:ケイリン
松浦悠士:ケイリン
新山響平:チームスプリント
新田祐大:1kmTT
やはり花形のケイリンに出る選手が多いが、そんな中でチームスプリント、1kmTTと玄人好みな種目に出るのは新山響平&新田祐大。いずれも元自転車トラック競技のナショナルチームメンバーで、トラック短距離種目はお手の物。
新山響平 × チームスプリント
新山は5月12日に開催された全日本選手権トラックにもTEAM BRIDGESTONE Cycling(長迫吉拓、脇本雄太、新山響平)として出場し、3位となっている。
今回は北日本の坂本貴史、佐藤博紀とチームを組んで出場。両者ともアマチュア時代は1kmTTで入賞してきた経歴を持つ。過去にもこの3人で全プロチームスプリントに出場、優勝しており(2019大会)、チームとしての相性も良さそうだ。
新田祐大 × 1kmTT
そして新田祐大と1kmTTといえば、この表情が出ることに期待せずにはいられない。
「思いっきり小指の足をぶつけに行く」
「車のドアに思いっきり手を挟む」
「鉄パイプで殴られてるよう」
などなど、さまざまな選手がその「過酷さ」を語る1kmTT。走り終わって倒れ込む苦悶の表情が醍醐味の種目だ(異論は認めます)。
さまざまな選手が多種多様な苦悶の表情を見せる中、有識者の間で特に芸術点が高いと評価されるのが新田祐大。今年の全日本選手権は函館記念と被ってしまい、新田がこの種目に出場しなかっただけに、新鮮な悶え苦しむ表情が撮れることを期待したい。
人は1分で限界まで追い込めるようです。。
ちなみに聴覚、視覚はほぼゼロです。
限界まで行くと色んなストッパーが効いてしまうようです。。。@tmhrfky @TONYRacing0114 @OGK_KABUTO @UnderArmour @2020dsr pic.twitter.com/1t9AjnXnx2
— – 新田 祐大 / Nitta Yudai – 自転車選手 (@yudai_nitta) November 8, 2020
ちなみに1kmTTの日本記録は2022年10月の世界選手権で更新された、小原佑太の59秒796。それ以前の記録は2013年、中川誠一郎がメキシコの高地で出した1分00秒017だった。
全プロは屋外バンクということもあり、過去の大会では1分3秒台の優勝が多い。