2018年5月6日より福井競輪場で始まった日刊スポーツ杯(FⅠ)、最終日11R決勝はマシュー・グレーツァーが制覇!予選から全て1着、まさに「完全優勝」だ。

グレーツァーはデビュー戦の宇都宮FⅠ(4月30日)の予選から、全てのレースを1着でゴールをしている。来日記者会見の際、「全レースで勝ちたい」とコメントしていたが、有言実行とはこのことだろう。日本競輪界に舞い降りたスプリント世界王者は今後どれだけの勝利を重ねていくのだろうか。

グレッツァー「全部のレースに勝つつもり」トラック競技の世界王者らが競輪のため来日

鐘が鳴る手前、後方8番手よりグレーツァーが捲りはじめ中段へ。最終周回直前にさらに加速し一気に先頭へ出切った。番手の南潤(和歌山/101期)が途中でアタックを仕掛けるも、グレーツァーが粘り先頭を譲らず、そのまま逃げ切り1着でゴールした。

世界選手権のスプリント金メダル、そして1kmTTでも銀メダルと、速さと持久力を兼ね備えた世界王者の見事な勝利だった。またグレーツァーに食らいついた南潤は、デビュー後最速のGⅢ優勝記録298日を更新。新山響平(青森/107期)の持っていた記録387日を89日上回る記録だ。

なお、マシュー・グレーツァー選手は今週末5月12日(土)に静岡・伊豆ベロドロームで開催の「トラック・パーティー2018」にも参加する予定だ。

マグロを解体!?STRIDERでオリンピックコースを走れる!トラックパーティー2018 Springのタイムテーブル公開

結果

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 5 グレーツァー 25 オーストラリア S2 11.6 逃げ B
2 1 山本伸一 35 京都 101 S1 1/2車身 11.5 差し
3 9 南潤 20 和歌山 111 S2 3車身 11.9 H
4 6 高間悠平 30 福井 95 S2 3/4車身 11.5
5 3 根本哲吏 32 秋田 97 S1 1車輪 11.3
6 7 島田竜二 43 熊本 76 S1 1車身1/2 11.8
7 4 山本直 25 岡山 101 S1 1/2車身 11.6
8 8 岩本和也 42 石川 76 S2 2車身 11.6
9 2 永井清史 34 岐阜 88 S1 1/2車輪 11.7

※その他のレース詳細はkeirin.jpでご確認ください。

「競輪はサバイバル。自分にとっても大きな挑戦」マシュー・グレーツァーに徹底解剖インタビュー

世界選手権1kmTT銅メダリストのテオ・ボスがロングスプリントで完全優勝/第13回藤巻兄弟杯争奪戦 函館競輪場11R

いつの間に!2018年短期登録外国人選手の実力が「2分」でわかる動画があった【男子選手編】