S級S班になるには

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脇本雄太

脇本雄太, KEIRINグランプリ2022, 平塚競輪場

福井94期。東京2020オリンピックに出場し、ケイリン7位の成績をもって競技生活に区切りをつけた脇本。迎えた2021年、競輪一本で存在感を見せたかったところだが、ここまでの競技生活で蓄積した疲労が身体の不調に繋がり、思うようにいかない1年を過ごした。

そして2022年、2つのG1タイトルを獲得して完全復活。年末のKEIRINグランプリ2022で初優勝も成し遂げ、「競輪の脇本」の名を轟かせた。

グランプリ出場回数
4回(2022, 2020, 2019, 2018)

2022年獲得タイトル
第65回オールスター競輪(G1)
第76回日本選手権競輪(G1)
KEIRINグランプリ2022

古性優作

大阪100期。KEIRINグランプリ2021の優勝者。2022年は2つのG1を制したのち、1年を締め括るKEIRINグランプリ2022では近畿ラインとして脇本雄太と連携、ワンツーフィニッシュを決めた。近畿を牽引する存在として、S級S班2年目を迎える。

元BMXレーシング全日本チャンピオンでもあり、BMXのジャパンカップにプレゼンターとして登場したことも。自転車の他競技と競輪をつなぐ、ひとつのモデルケースにもなっている。

グランプリ出場回数
2回(2022, 2021)

2022年獲得タイトル
第37回読売新聞社杯全日本選抜競輪(G1)
第73回高松宮記念杯競輪(G1)

新田祐大

福島90期。脇本と同じく東京2020オリンピックをもって競技に区切りをつけた新田。現在はナショナルチームにて、ジュニア選手のアドバイザーとして競技に関わっている。

「若い選手たちから憧れられる競輪選手の1人でありたい」という新たな励みを胸に挑んだ、2022年の寬仁親王牌。ここで優勝したことでグランドスラム & KEIRINグランプリ2022への出場権獲得、そして2023年のS級S班返り咲きを達成した。

グランプリ出場回数
8回(2022, 2020, 2019, 2018, 2017, 2016, 2015, 2013)

2022年獲得タイトル
第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)

新山響平

青森107期。パリオリンピックを目指してトラックナショナルチームで活動していたが、2022年10月をもって引退を決意。競輪一本に専念すると決めた矢先、11月の競輪祭にてG1タイトルを獲得、KEIRINグランプリ2022への出場を決めた。

ちなみに2022年8月の『全日本選手権トラック』ではチームブリヂストンサイクリング2として中長距離種目のチームパシュートに出場。他メンバーに比べて圧倒的に太い太ももで、4分切りの記録保持者となった。

グランプリ出場回数
1回(2022)

2022年獲得タイトル
第64回朝日新聞社杯競輪祭(G1)

松浦悠士

広島98期。ギャンブルと甘いものが大好き。2022年はG1タイトル獲得こそなかったものの、史上初のサマーナイトフェスティバル2連覇を達成し、2022年の目標として掲げていた「賞金王」まであと一歩*のところまで迫る。1年を通してコンスタントに上位に入ってきた結果、KEIRINグランプリ2022と2023年のS級S班の権利を獲得した。

※競輪祭終了時点で賞金ランキング2位。KEIRINグランプリ2022終了後は1位脇本、2位古性に続く3位となった。

2021年まで「中国ゴールデンコンビ」としてタッグを組んできた清水裕友が出場権を逃し、単騎戦となった『KEIRINグランプリ2022』。このレースでは北日本4車によるラインを分断する動きをし、積極的にレースを動かした。

グランプリ出場回数
4回(2022, 2021, 2020, 2019)

2022年獲得タイトル
サマーナイトフェスティバル(G2)

郡司浩平

神奈川99期。かつては野球に邁進してきたが、競輪選手である父の影響もあり競輪の道へ。2022年はG1タイトル獲得こそなかったものの、G2優勝などで賞金を積み上げ、4度目のKEIRINグランプリへ出場となった。

単騎戦で挑んだ『KEIRINグランプリ2022』では3着の結果。しかしその走りはナショナルチームコーチ陣のジェイソン・ニブレット&ブノワ・ベトゥに「郡司選手が強かった」と言わしめるものだった。

グランプリ出場回数
4回(2022, 2021, 2020, 2019)

2022年獲得タイトル
第38回共同通信社杯(G2)

守澤太志

秋田96期。現在はトラックナショナルチームの活動中心地でもある、伊豆近辺に拠点を置く。

高校・大学時代はロード種目で成績を残してきた選手。「短距離の才能がゼロに近い」と自称しつつも、「自分の長所を活かして勝っていく方法」をモノにしてきた結果、競輪選手約2200人の頂点であるS級S班に上り詰めた。

『KEIRINグランプリ2022』では4番車に合わせて青い髪色で登場。ナショナルチームテクニカルディレクターのブノワ・ベトゥ氏とは、お子さんが同じ幼稚園に通うパパ友。

グランプリ出場回数
3回(2022, 2021, 2020)

佐藤慎太郎

福島78期。2003年〜2006年と連続してKEIRINグランプリに出場していたが、2008年に大きな怪我を経験したこともあり、しばらくKEIRINグランプリからは遠のいていた。13年ぶりの出場となった2019年のKEIRINグランプリでは当時43歳、史上最年長タイ*で優勝。復活を遂げてグランプリに出場しているからこそ「グランプリという場に立てる喜び」を一際強く感じている選手とも言えるだろう。

※過去にも同じく43歳で優勝した山口幸二氏がいる

自称「ナショナル Cチーム」所属。トラックナショナルチームの合宿にも参加する、S級S班最年長ながらも探究心とパワフルさを持つ人物。

グランプリ出場回数
8回(2022, 2021, 2020, 2019, 2006, 2005, 2004, 2003)

平原康多

埼玉87期。2年連続ファン投票1位。盤石な成績と走り、競輪への姿勢を慕うのはファンだけでなく同地区の選手も同じで、「チーム平原」として彼を信頼する若手選手が周囲に集まる。

グランプリ出場回数は13回と、歴代2位の出場回数を誇る平原だが、優勝経験はない。「いつも100%で獲りたいと思っていますし、いつも100%で走っているので、後悔はしていないです」と泰然自若の姿勢で13回目のS級S班の2023年を迎える。

グランプリ出場回数
13回(2022, 2021, 2020, 2019, 2018, 2017, 2016, 2015, 2014, 2013, 2010, 2009, 2008)

脇本雄太が爆走 4度目の挑戦で遂に競輪界のトップへ/KEIRINグランプリ2022