毎年年末に実施される『KEIRINグランプリ』。1年をかけて選出された2000人以上の競輪選手の頂点9人による、1年を締め括る頂上決戦だ。

本記事では、過去5年のKEIRINグランプリを振り返っていく。ドラマチックだったあの選手、雪辱を晴らしたいあの選手……過去を振り返り、2022年のKEIRINグランプリをより一層楽しもう。

KEIRNグランプリ2017

浅井康太
枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 新田祐大 福島/90期
2 2 三谷竜生 奈良/101期
3 3 平原康多 埼玉/87期福井/94期
4 4 深谷知広 愛知(現在は静岡)/96期
5 諸橋愛 新潟/79期
5 6 桑原大志 山口/80期
7 渡邉一成 福島/88期
6 8 武田豊樹 茨城/88期
9 浅井康太 三重/90期

2018年のKEIRINグランプリの舞台は静岡競輪場。『KEIRINグランプリ2022』出場予定者からは、脇本雄太、新田祐大、平原康多の3人が出走。

競輪グランプリ2017

レースは三谷-桑原ラインが先頭、その後ろに深谷-浅井、そして関東の3人(平原-武田-諸橋)、最後に新田-渡邉の並びでスタート。

残り1周を前に深谷-浅井が先頭、次に関東ライン、続くのは三谷-桑原、そして最後尾に福島の新田-渡邉。

残り半周で後方から新田-渡邉が捲くりあげていく。先頭は粘る深谷。

競輪グランプリ2017

最終コーナーを前に関東の3番手となっていた諸橋が深谷-浅井のラインの真ん中に割り入ろうとするも、浅井に弾かれた諸橋が落車。これに横にいた深谷と後続の桑原が巻き込まれる。

浅井康太

最終ストレートでは先頭の浅井が武田の追随から逃げ切り、自身2度目の優勝を飾った。レース直後には仲間に囲まれながら、我慢できず涙を流す姿も印象的だった。

レースは武田が2着、外から仕掛けた新田が3着に続いた。

2度目の優勝“覇王”浅井康太!我慢しきれず男泣き。武田、新田、渡邉選手コメント/KEIRINグランプリ2017

2017年のKEIRINグランプリでは、浅井のフィニッシュ後にもドラマが続いていた。最終コーナーで落車した桑原、諸橋、深谷の3選手。すぐに立ち上がり再び自転車に跨ってフィニッシュを目指す桑原。一方なかなか起き上がれない諸橋と深谷。

その後、諸橋は担架で運ばれ、バンクには深谷1人が残された。

何とか立ち上がった深谷だが、前輪からはタイヤが外れ走行不可能な状態に。しかし深谷は脚を引きずりながら自転車を携え歩き出した。

深谷知広

そんな姿に観客席からは深谷コールが沸き起こり、一歩一歩進んでいった深谷はなんとかフィニッシュラインを通過。グランプリを最後まで”走り切った”。

平塚に沸き起こった深谷知広コール、KEIRINグランプリ2017もう一人の主役

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 9 浅井康太 11.5 差し
2 8 武田豊樹 1/2車身 11.4 差し
3 1 新田祐大 2 車身 11.4
4 2 三谷竜生 1/4車輪 11.4
5 7 渡邉一成 1 車身 11.4
6 3 平原康多 4 車身 12.3
7 6 桑原大志 落再入
8 4 深谷知広 HB 落携入
5 諸橋愛 失格押上げ 落車棄権

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KEIRINグランプリ2018・2019

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