纐纈洸翔&畠山ひすいの優勝で幕を閉じた日本競輪選手養成所第121・122回生卒業記念レース。

例年なら卒業式の直前に行われる卒業記念レースだが、今回は延期の関係で卒業式の1ヶ月後に開催された。3月の卒業、約1ヶ月の地元での練習、そしてこの1ヶ月後にはルーキーシリーズがスタートする。

この1年を通してMore CADENCEでインタビューを行ってきた121回生の近谷涼・荒川仁・村田祐樹・一丸尚伍に、卒業記念レースの振り返り、ルーキーシリーズに向けた意気込みを伺った。

しのぎを削りあった春の熱戦 男子準決勝3レース/日本競輪選手養成所第121・122回生卒業記念レース

近谷涼

Q:今日のレースを振り返っていかがでしたか?

ひとつのレースに自分が力を出せるポイント、チャンスといったものは絶対いくつかあると思うんですが、それを見極めてちゃんと力を出すのが、最低限やりたいと思っていたことでした。

予選はそれがしっかりできたんですが、準決勝は迷いがあって……「今かな今かな」と思っているうちに勝負どころを見失ってしまったので、それに悔いが残っています。

Q:どちらかというと予選の方が満足のいくレースだった?

そうですね。結果としては4着だったんですが、納得できる内容でした。自分の脚質としての得意な部分を出すことができました。

Q:ちなみに、脚質的な得意なことというとなんでしょう?

養成所ではホームがましといいますか、集団のスピードをもらいながら加速していくことをよくやっていました。今回の予選はその得意な部分を活かせたレースでした。

Q:ここからルーキーシリーズが始まるまでに、鍛えたいと思っている部分はどんなところですか?

もがく持続時間が劣っているのかな、と今回感じました。ミドル系の持続時間を伸ばして行きたいなと思っています。

近谷涼, 男子準決勝3組目, 日本競輪選手養成所第121・122回生卒業記念レース

Q:卒業していったん地元に帰られたと思いますが、どのように過ごされましたか?

富山のバンクは改修中ですので、隣の石川県の競技場には何度か行きました。先輩選手の方々と一緒に練習させてもらって、学ぶことも多かったです。

Q:何か楽しいことしました?

やっぱり富山は海鮮が美味しいので、地元の味を楽しむことができました。もちろん静岡も美味しいですけど、お米とか魚とかに「故郷の味」を感じましたね。

Q:ルーキーシリーズの初戦は5月7日の松山。行ったことはありますか?

国体で一度走ったことがあります。成績的にも良い思い出がありますので、バンクの印象も良いですね。すごく好きでした。

Q:初戦で「これだけはやりたい」ことは?

力強い先行、風を切って自力で走って……あっと思わせるようなレースをしたいと思います。

Q:最後に、ファンの方に向けて一言お願いします。

松山からルーキーシリーズが始まります。一戦一戦フィニッシュラインまで踏み切って、確定板に乗れるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。

荒川仁

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