選手にとって最も厳しい区間、第2戦 Gooik

コースは13.5kmの大きな周回を9周する。緩やかな起伏のあるコースで、直線が長く道幅も広い区間がある。

この区間ではレース前半、強い風によってエシュロン(横風区間で集団が斜めになること)が組まれた。集団が長く伸び、中切れも多数発生した事から、選手にとって一番苦しい区間となった。

30分を過ぎた頃に8名が集団から抜け出し30秒先行する。後続にはまだ有力選手が多数残っていた。単発的なアタックは続くものの、先頭集団を捕える動きまでにはならない。

スタートから50分が経過した頃に、小さな丘の区間で佐藤を含む3名が集団を抜け出し追走する。ほぼ1周かけて3名は先頭の8名に合流し、11名の先頭グループが形成された。

この11名が集団との差を約1分に広げながらレース終盤を迎えたが、先頭集団でもアタックがかかり佐藤は単独で遅れてしまい、リタイヤとなった。

先頭集団は後続から追い上げた数名とメンバーを入れ替えながらも、最後まで逃げ切った。

中川は途中メイン集団から抜け出し、先頭グループを追う追撃に加わる動きも見せたが、メイン集団に引き戻され完走した。

大前は集団の前方で展開に加わる積極性も見せていたが、後半にペースを上げたメイン集団から遅れてしまい、完走とはならなかった。冨尾はメカトラブルでDNF。(橋川 健)

「最終局面まで逃げに加わることを目標に」佐藤健

レース毎に失敗を次へ生かし、走行スキルや考え方・戦略をもっと向上させて、最終局面まで逃げに加わることをこの合宿中の目標にしたい。

各レースにおいて1つずつ克服していけば十分に達成可能な目標であると思うので、確実に達成できるよう日々成長していきたい。

第2戦 Gooik

2月28日、13.5km×9周 120km、出走86名/完走60名

1位 DEBRUYNE Glenn
2位 DE DECKER Bjorn
3位 WILLEMS Thimo
DNF 佐藤 健
DNF 大前 翔
DNF 冨尾 大地

第3戦:佐藤健が3位で表彰台に