佐藤健が3位で表彰台に、第3戦GP Koen Barbe SINT MARIA LIERDE

1周6.5kmのコース上には登りが2回。各登りは大した事のない登りだが、周回数が19周あるので後半にかけレース展開を左右する登りとなった。スタート直後から小雨が降り続け、気温5度以下の雨の中のレースとなり、選手達にとっては凍える寒さであった。

レース序盤からアタックが繰り返され、蠣崎、中川が積極的に動いた。

1時間も過ぎた頃に3名が抜け出し、約1分のアドバンテージを作る。後続の集団でも何度か追走の動きがあり、それに冨尾も反応するが、決定的な追走は出来なかった。

2時間を過ぎた頃に先行していた3名は吸収された。その後12名が先行しその時点で日本からは誰も加わることが出来なかった。追走する5名に佐藤が加わり、17名の先頭集団を形成した。

アタックをかける佐藤

ラスト1周。逃げる3名を追走する佐藤。後ろは優勝したVEROUGSTRAETE。自らレースの流れを作れた事ができた

ラスト2周、ローテーションが途切れる形で17名から3名が先行する。その後、佐藤のアタックを起点に3名の追走グループが形成され、最終周回には先行する3名に追いつき、先頭集団は6名となる。

ラスト2kmの最後の登りでVEROUGSTRAETE(優勝)がアタック。佐藤は一瞬反応が遅れてしまう。しかし3番手で自らアタックし、後続を振り切って3位でフィニッシュした。

中川、大前、蠣崎は後続のメイン集団に残っていたが、蠣崎は(ほぼ新品の)ブレーキシューが無くなりブレーキが利かなくなったことに「危険」と判断し自ら降りた。中川は約40名の集団前方でフィニッシュ。

大前は入賞はならなかったが、レース毎にコンディションを上げているので、残るレースでも期待したい。

冨尾、松田は集団から遅れリタイヤとなった。集団内での位置取り、ハンドリングスキルが問われるレースとなった。(橋川 健)

「自分から逃げを打って集団を作りたい」佐藤健

現時点で3位になれたのは良い結果だったと自分でも思うが、最後の局面だけ切り取ると、最終的に逃げ切った選手に反応が遅れた事は残念でした。

きちんと予測し反応することができれば、優勝も十分に可能だったと思います。1戦目、2戦目から少しずつ改善して3位にはなれたが、まだまだ自分に甘いところがあるなと感じました。

連続で勝ち逃げに乗ったとはいえそれも偶然が重なっただけだと思うし、まだまだ改善点も沢山あるのでチャレンジする気持ちを忘れずにその点を1つずつ良くしていき、最終的には逃げに追いつくのではなく、自分から逃げを打って集団を作りたいと思います。

第3戦 GP Koen Barbe SINT MARIA LIERDE

3月4日、6.5km×19周 123.5km、出走140名/完走73名

1位 VEROUGSTRAETE Nicolas
2位 PIETERS Laurent
3位 佐藤 健
24位 中川 拳
32位 大前 翔
DNF 冨尾 大地
DNF 蠣崎 優仁
DNF 松田 祥位

情報・写真提供:JCF
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