BMXとの決別

ラブレイセンの転機は18歳の頃。BMXのレース中の落車によって両肩を脱臼。3回目となる肩の脱臼は選手生命だけでなく今後の日常生活にも危険を及ぼすと医師に告げられ、12年間続けたBMXを止む無く引退。しかし、ラブレイセンの自転車競技への想いはこれで終わらなかった。

BMX引退を悩んでいた頃にオランダのトラックナショナルチームからスカウトを受け、BMX引退を決めた2日後にはバンクへ。ラブレイセンの第2の人生の幕開けとなった。

トラック競技デビュー1年目にはナショナル選手権エリートでスプリント2位、ケイリン3位に。翌年2017年には世界選手権デビューを果たし、チームスプリント・スプリントで銀メダル、ヨーロッパ選手権U23ケイリン優勝、ワールドカップでも複数の金メダルを獲得し、一躍トップ選手としてその名を挙げる。

BMXからトラック競技へと転向してからわずか3年。2018年の世界選手権男子チームスプリントにて優勝し、自身初の世界王者へ。

2019年世界選手権では男子チームスプリントを2連覇すると共に個人種目の男子スプリントでも世界一に。その後のヨーロピアンゲームスやヨーロッパ選手権U23でも勝ち星を挙げ、オランダスプリント種目黄金時代確立の一翼を担った。

Men's Sprint Final / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

11月から開幕した2019-2020 UCIトラックワールドカップも第1戦から参戦し、チームスプリント・スプリント・ケイリンの全てで優勝。第1戦で大会3冠を達成。

ラブレイセン大会3冠、表彰台をオランダ勢が独占・小原佑太15位/男子スプリント・2019-2020トラックワールドカップ第1戦ベラルーシ

続く第2戦でもチームスプリント・スプリントにて2連勝を達成。

【詳報】深谷知広が銅メダル獲得の男子スプリント、レースレポート/2019-2020トラックワールドカップ第2戦イギリス

22歳のラブレイセンは間違いなく今後の男子トラック界を牽引していく存在となるだろう。2020年東京オリンピック、そして2024年パリオリンピックへと、ラブレイセンの爆走は続く。

過去の成績