自転車競技に触れるキッカケを作りたい
Q:競技の普及ということで、様々な活動を行っておられます。内容について教えて下さい。
WCCのサブセンター、そしてNTC(日本ナショナルトレーニングセンター)の事業として合宿の受け入れ、先日取材していただきましたが三島市との選手発掘、近隣学校の授業としての競技体験、そして伊豆サイクルスポーツクラブなどです。
この伊豆サイクルスポーツクラブは老若男女問わず、誰でも参加できるクラブです。およそ20年前から始めて、鈴木奈央選手などがクラブから飛び立っていきました。彼女は小学校1年生くらいから来ていたと記憶しています。
以前はMTBやBMXも教えていたのですが、今は人繰りの関係もあり、トラックのみです。5kmサーキットを使ってのクリテリウムを開催したりもします。クラブ活動もリニューアル時には再開しますので、奮ってご参加下さい!
Q:クラブ活動をする目的とは?
「高校生にならないと自転車競技に触れる機会がない」というのが日本の現状です。欧州のように小さい頃から誰でも参加できるようにして、遊びから自転車競技や競輪に進む人が出てきて、その人たちを応援するコミュニティーを作りたい。そのような目的があります。
自転車には野球のリトルリーグのような土台が無いので、例えば競輪選手になりたければ競輪場に行って誰かに弟子入りするような形しかありません。正直言って、それでは多くの人が競輪に触れられないと思うので、ハードルを下げて、まずは始めることが出来るようにする。そしてこのような試みを全国に広げていくことも目的の1つです。
そして三島市と合同で行っている「みしまジュニアスポーツアカデミー」のような事業から、自転車をやってみたいと思う子たちの受け皿にもなり得ます。そういった意味でも重要な事業だと思っています。
後編ではCSCの「WCCサブセンター」としての役割にフォーカス。後編もお楽しみに!