伊豆の山奥に佇む「伊豆ベロドローム」。東京オリンピック自転車トラック競技はここで開催され、マウンテンバイク競技も、同じく伊豆にて行われる。

この2競技の開催場所を所有しているのが「一般財団法人 サイクルスポーツセンター(以下、頭文字を取ってCSCと記載)」。

CSCに勤める野田尚宏さんにインタビュー。前編では、この施設が出来た経緯は?どうして伊豆なの?などの疑問にお答えいただいた。

どうして伊豆に?サイクルスポーツセンターの役割と魅力を探る【前編】

後編では、UCIのアジアのセンター(CCC)としての役割について話を伺った。

CCC…コンチネンタルサイクリングセンター 。UCI(世界自転車連合)が各大陸に設ける、自転車競技普及のための拠点。

錚々たるメンツの「卒業生」

Q:WCC(ワールドサイクリングセンター)のサブセンターとしてはどのような働きを?

今は新型コロナの関係で活動が出来ていませんが、アジアの拠点として各国の選手たちを受け入れて合宿を行っています。アジア各国の連盟から推薦選手が送られてきて、基本は2週間の合宿を行います。また我々コーチングスタッフがアジア諸国に出向き、現地でトレーニングキャンプを開催したりもします。

タイ、香港などの選手が参加している様子

Q:その合宿に参加していた代表的な選手は?

リー・ワイジー(李慧詩:香港 2019年世界選手権女子ケイリン/スプリントのダブルタイトル獲得)ですね。彼女は合計8回来ています。

リー・ワイジー(右)

17歳の時が初来日だったと思いますが、香港の選手たちは多いですね。シェンコーチ(中国自転車連盟の元会長、香港の自転車連盟のコーチとして長い経歴を持つ)は「香港代表の約9割が伊豆合宿を経験している」と言っていました。

あの選手も・・・?

1/3 Page