良いサイクルが生まれた
Q:ファブリースさんが来てから、ジェイソンコーチの仕事は変わりましたか?
そうですね。今は私がAチーム(ポディウム)の、彼がBチーム(アカデミー)+中長距離のジムトレーニングを担当しています。彼が来たことによって、Bチームのジムの仕事が私から離れましたので、よりAチームのトラックトレーニングに集中できる環境が整いました。
我々がこれまで行ってきたトラックおよびジムトレーニングの方法を、彼へと引き継ぎました。ただ、彼には彼なりの考え、やり方を持ってBチームの育成に励んで欲しいと思っています。
Q:ファブリースさんのトレーニング方法が上手くいったら、それをAチームで取り入れる、などあるのでしょうか?
もし新たな方法を発見したり、結果が出たりしたら、Aチームでも更に強くなるために採用したいです。Bチームで試したこと・上達したことをAチームが強くなるために活かせるのは、今の日本チームの強みです。
中長距離の選手たちについては、クレイグ(・グリフィン)ヘッドコーチとファブリースが相談しながらジムトレーニングメニューを作っています。どちらも良い形になってきています。
ファブリースが来たことにより、我々のハイパフォーマンスプログラムがレベルアップしたことは間違いありません。ブノワコーチ、私、ファブリース、井上さん(チームの理学療法士)で、今では選手たちの怪我の予防について話合いもしています。これはファブリースがリハビリに精通していることも理由のひとつです。そしてBチームで行っているウォーミングアップの方法を、Aチームに取り入れたりもしています。いつも同じことを繰り返していては、精神的に参ってしまいますよね。新たなことを取り入れると、それを理解し習得しようとするので、選手たちへの刺激となっています。