良いサイクルが生まれた

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ブノワコーチとのブレない目的

Q:S&Cコーチについてですが、ジェイソンコーチはどのようにして学んだのでしょうか?

ほぼ選手としての経験です。現役時代は背中の負傷で悩まされていたのですが、頸椎が真っすぐではなかったことと、技術が足りなかったことから生じた問題でした。今の選手たちに同じような問題を発生させないように、という思いがあります。そのために必要となる「どこをどう鍛えるか」のような、S&Cコーチとしての基本的な知識は自分の経験から得ました。

Q:トラック選手にとってジムトレーニングはどれ程大事なのでしょうか?

とても大事です。ただ一番大事なのは「自転車の上で」高出力を出せることです。

ジムでレッグプレスを600kg持ち上げられたとします。しかしながらバイクでペダルに掛かるパワーはその半分になってしまう・・・そんなことが起こり得ます。ジムではトップでも、レースで勝てない選手はたくさんいます。

2016年にブノワヘッドコーチと私がこのチームに来た時、ジムは私の仕事になる事に加え「自転車に乗った時に速くなれること」を前提としたジムトレーニングを行うことを決め、「その点だけはブレないようにしよう」と話し合いました。意外とこの点は見失いがちで、選手たちは自転車選手であり、ウェイトリフティングの選手ではありません。レースで弱ければ、やり方が間違っているということになります。その部分に関しては異論なく、同じ目標、目的を持って始めることが出来ました。

個々人でメニューを作る必然性

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