日本の競輪に参戦している海外のトラック競技のスターたちは、日本で戦うことでオリンピックへ向け自らの実力をアピールし、更に勝てば多額な賞金を得ることができる。

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しかし彼らが主戦場としているトラック競技では優勝しても多額の賞金を得ることは出来ない。(2019年UCI世界選手権の場合、個人種目で優勝すると3,125ユーロ)

今回来日の際にデニス・ドミトリエフ(ロシア)へ、ふと湧いた疑問を尋ねた。それは東京オリンピックでの目標について・・・・

デニス・ドミトリエフ(Denis Dmitriev)プロフィール

1986年生まれ、ロシア国籍のトラック競技選手。愛称はDan(ダン)。主な戦績は2013年世界選手権スプリント銀メダル、2014年世界選手権スプリント銅メダルと2年連続のメダル獲得。2016年リオデジャネイルオリンピックでもスプリントで銅メダルを獲得。2017年のUCIトラック選手権でもスプリントで金メダルを獲得し世界一に輝いた。

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あとはオリンピックの金メダルだけ

「自分のキャリア(スプリント種目)に欠けているのはオリンピックの金メダルだけ。ロシア国内選手権、ワールドカップ、ヨーロッパ選手権、世界選手権と全てで金メダルを獲ってきたけど、あと1つでコレクションが完成するんだ。だから本当に東京オリンピックでは金メダルを獲りたい」

そう語るドミトリエフ。去年マイアミのキャンプで取材した際も自分を追い込んでいた姿は記憶に新しいが、目標を達成するまでには長く苦しい道のりが続いている。そして、その苦しみに耐えても勝てる保証はどこにもない。何故そこまで頑張れるのか?

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何よりも自転車の大ファンであること

短期登録制度

「まず根底にあるのは僕が自転車の“大ファン”だってことだね!本当に自分のやっていることが大好きなんだ。レース、練習、周りにいるスタッフも大好きだよ。だからいろいろと他のやりたいことを犠牲に出来るし我慢できるんだ。

あとは最終的には自分勝手だからかな(笑)家族のためとか、いろいろ言う人はいるかもしれないけど、僕にとっては目標を達成することを自分が最も欲しているからだよ。

結局は自分のため。勝ちたい、優勝したいという気持ちが頭から離れない。オリンピックで優勝するまではこの気持ちが治まることはないと思うよ」
頭から離れない、敗北