女子 激戦の準決勝
16人のトップレーサーが揃った女子の準決勝も、一瞬たりとも目が離せない激戦が続いた。
1組目に入ったのは、大会3連覇の偉業に挑むコロンビアのマリアナ・パフォン。そして前回リオオリンピックで銀メダルに輝いたアリス・ウィロビー。さらには日本人の母をもつオーストラリア代表の榊原爽。
そんな実力拮抗の戦いは、1レース目から波乱が起こった。アメリカのウィロビーがスタート直後にスイスのゾエと接触し落車。フィニッシュできずに8着で1レース目を終える。
続く2レース目では巻き返しをはかり、3着でフィニッシュしたウィロビー。決勝進出への最後の望みをかけて3レース目に挑む。
2レース目終了時点の順位
1位 | マリアナ・パフォン(コロンビア) | 3pt |
2位 | フェシリア・ステンシル(アメリカ) | 6pt |
2位 | 榊原爽(オーストラリア) | 6pt |
4位 | レベッカ・ペッチ(ニュージーランド) | 10pt |
4位 | ドリュー・ミケルセン(カナダ) | 10pt |
6位 | メレル・スマルダー(オランダ) | 11pt |
6位 | アリス・ウィロビー(アメリカ) | 11pt |
8位 | クレッセンス・ゾエ(スイス) | 15pt |
3レース目。好スタートを切り1コーナーで先頭に飛び出したのは、オーストラリアの榊原爽。さらに続くのはアメリカのウィロビー。このままの順位でフィニッシュすれば決勝進出が狙える位置だ。
しかし迎えた第3ストレート。先頭を走る榊原を抜きにかかったところで、2人が接触してクラッシュ。榊原とウィロビーが共に落車し、その間に後続の選手が2人を交わしていく。
結果、榊原とウィロビーが共に決勝進出を逃すこととなった。決勝になんとしても勝ち進みたいという強い思いが、望まない展開を生んでしまった。
接触をうけた榊原は3位となったが、同ポイントで3人が並び、最終レースの着順により5位という結果。決勝進出の道は途絶えてしまった。
3レース目終了時点の1組の順位
1位 | フェシリア・ステンシル(アメリカ) | 7pt |
2位 | マリアナ・パフォン(コロンビア) | 8pt |
3位 | メレル・スマルダー(オランダ) | 14pt |
4位 | ドリュー・ミケルセン(カナダ) | 14pt |
5位 | 榊原爽(オーストラリア) | 14pt |
6位 | レベッカ・ペッチ(ニュージーランド) | 16pt |
7位 | クレッセンス・ゾエ(スイス) | 17pt |
8位 | アリス・ウィロビー(アメリカ) | 18pt |
※4位までが決勝進出
一方、女子の2組目も優勝候補の筆頭だったオランダのロウラ・スマルダーが1レース目で落車。その後も怪我をおしてレースには出場したものの、最終8位で準決勝敗退となった。
そうした中、強さを見せたのがイギリスの新鋭、22歳のペサニー・シュリーバー。3レースともに強さを見せて、オール1着で1位通過。決勝での走りに注目が集まった。