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死闘を勝ち進んだ、女子決勝
まさに死闘となった準決勝を勝ち進んだ8人の女性レーサーたち。これまでにないロングコースでの戦いで、かなりの体力を消耗した状態で決勝戦に挑むことになった。
決勝メンバー(ゲート順)
1 | ローレン・レイノルズ | オーストラリア |
2 | シモン・クリスチャンセン | デンマーク |
3 | マリアナ・パフォン | コロンビア |
4 | ドリュー・ミケルセン | カナダ |
5 | フェシリア・ステンシル | アメリカ |
6 | ペサニー・シュリーバー | イギリス |
7 | メレル・スマルダー | オランダ |
8 | アクセル・エティエンヌ | フランス |
スタートで飛び出したのはイギリスのシュリーバー。続いて、大会3連覇のかかったコロンビアのパフォンが追いかける形で1コーナーを通過。
その後、徐々にパフォンが先頭のシュリーバーとの差を詰めながらコース後半へと向かっていく。
懸命に逃げるシュリーバー、追いかけるパフォン。4コーナーを過ぎて、さらに差を縮め、抜くタイミングを探していく。
そして勝負は最後の最後までもつれ、フィニッシュライン手前でパフォンが抜きにかかるが、わずかに届かず、シュリーバーが優勝。22歳の若きレーサーが金メダルを獲得した。
パフォンは3連覇はならなかったものの、3大会連続のメダル獲得となった。
女子リザルト
優勝 | ペサニー・シュリーバー | イギリス |
2位 | マリアナ・パフォン | コロンビア |
3位 | メレル・スマルダー | オランダ |
2日間にわたり、手に汗握る熱戦が繰り広げられたBMXレーシングは、豪快さと華やかさがある一方で、1瞬のうちに明暗が分かれる勝負の儚さを合わせもつ。
わずか40秒の短いレースの中で、ジェットコースターのような感情を多くの人が味わうことができただろう。
そして、そんな最高峰の走りをみた日本人レーサーたちが、パリオリンピックで、今回の悔しさを晴らしてくれるに違いない。
Text : 継松彰宏
7月31日、8月1日は有明アーバンスポーツパークにてBMXフリースタイルが実施され、8月2日からは静岡県・伊豆ベロドロームにてトラック競技が実施される。