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中長距離は、スピードレースに変化している
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Q:ナショナルチームが勝つための、具体的な戦略はありますか?
未確定ですが、男女オムニアムと男子チームパシュートでは、競争力の高い選手を集められるのではないかと思います。
今は新しい選手も入っており、まずは準備やトレーニングなどの時間を取って選手の事を良く知り、その後でどのように勝つかという戦略を決めたい。
最近はロードのワールドツアーに参加するような選手が、オムニアムやマディソン種目へ参入する機会が増え、レースのスピードが上がっている傾向があります。今までは最後にダッシュ力を発揮するようなスプリント力が鍵を握るレースだったのが、常に速いスピードで走ることを求められるスピード持久系に変化しつつあります。
環境やレース形態が変わる中で戦略も変えて行く必要があり、その点にしっかり対応していきたいです。
我々に判断を委ねて欲しい
高校生や大学生含め、国内にはロードの選手が多いですよね。今後は全日本トラック後に実施するトライアルのような機会を、しっかりと用意したいと思っています。ナショナルチームは常にドアを開けている状態で、新たな選手を常時歓迎する方針です。全ての人に「いつでも歓迎するよ」というメッセージを送れたらと思っています。
ひとつの例を挙げると、全日本トラックの男子スクラッチ、残り11周で飛び出しアタックをしたロード選手でもある高校生の山下虎ノ亮選手。

山下虎ノ亮(榛生昇陽高校)
何故タレント発掘に応募しないのかと彼と話したら「自分の実力は十分ではない」と回答がありました。正直、その答えにショックを受けましたね。才能のある無しを決めるのは本人ではなく監督であるべき。今回は彼をタレント発掘キャンプに招待しました。
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