2019年よりトラックナショナルチームの中長距離ヘッドコーチを務めているクレイグ・グリフィン。数多の国際レースを経験し、数多くのメダリストを育てあげてきた指揮官は東京2020オリンピック後に何を思ったか。そして2021全日本選手権トラックで感じたことは?

2021全日本選手権トラックでの共同記者会見でのコメントをお伝えする。

国際レベルの機材開発を実現

クレイグ・グリフィン, 自転車トラック競技日本代表

Q:オリンピックの振り返りと、今後必要となるポイントを教えて下さい。

健康的な身体・怪我をしていない選手をスタートラインに立たせる事が監督のひとつの役割です。そして今回は周囲にプロがいたおかげで、その役割を実現できました。加えてスポンサーやサイエンスチームのおかげで、国際レベルの機材開発を実現する事もできました。

コロナ禍のパンデミックの中、18ヶ月に1回しか国際大会に出られないような状況の中で、選手達の状態を肉体面・精神面でレースに仕上げて行く事が私達の仕事でした。自国開催の東京2020オリンピックという点での優位性はありましたが、選手達が“どのような状況下でも、トレーニングに集中できるような環境作り”が出来たと考えています。

パリまでは残り3年、あっという間です。今は早急に東京オリンピックまでの活動を振り返って更なる改善を行い、新しいリカバリー方法やトレーニング方法・機材等のアイデアを実行していく時となります。

他国同様、私達も常に改善を求め、いかなる状況にも即座に適応できるようなチーム作りをしていきます。

中長距離は、スピードレースに変化している

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