いよいよ10月20日よりスタートする『2021世界選手権トラック』。選手たちは約1週間前にフランスに到着し、大会本番に向けての調整とトレーニングを行ってきた。

大会の前日に選手たちへインタビュー。パリオリンピックに向けた次世代選手たちの意気込みを伺った。本記事はその前編、短距離編だ。

中長距離編はコチラ

松井宏佑

Q:体調やコンディションはどうですか?

変わらず良い状態を保てていると思います。時差ボケもそんなにありませんでしたね。夜はめちゃめちゃ眠いですけど、しっかり朝まで眠れています。

Q:初めて走るバンクだと思いますが、どんな感じでしたか?

日本の250mバンクと違って直線が長く、その分コーナーが急ですね。普段と違う分違和感はありますが、そこまで嫌な感じでもないです。

Q:松井選手は残り1/4周からのストレートでの追い込みが得意ですが、その辺りは?

かわすイメージができています。

Q:東京2020オリンピックが終わり、チームの顔ぶれも変わったかと思いますが。

先輩たちが離れて若手世代メインになりましたので、フレッシュというか、そんな感じがありますね。お互い意識していますが、嫌なピリピリのムードではないです。高めあう、良い雰囲気だと思います。

Q:いよいよ世界選手権がスタートします。

気合いも入ってきています。新しいメンバーで初めての大きな大会なので、みんなで助け合えると良いですね。高めあって良い結果を残していきたいです。

Q:高揚感と不安感だったらどちらが大きいですか?

どちらかというと……挑む側なので、ワクワクの方が大きいですね。ハリー・ラブレイセンなどの強さは知っていますし、力勝負ではまだ敵わないだろうけれど、考えながら走ってどうにか勝てるようにがんばりたいです。

Q:出場種目は?

ケイリンのみ、あとはリザーブです。

一番の目標は表彰台に登ることです。自分を信じて、強い覚悟を持って挑めればチャンスはあるんじゃないかと思います。

Q:この大会を、ご自身にとってどのような大会にしたいですか?

スタートなので、自分の立ち位置をきちんと知るための大会にしたいですね。学ぶための回にしたいですが、結果も求めていきたいです。

山﨑賢人

Q:フランスに到着して1週間ほど経ちます。体調やコンディションは?

問題ないです。時差ボケも取れました。

Q:初めて走るバンクですが、どのような印象ですか?

直線が長いですね。走ったことのない感じです。でももう慣れました。走りやすいとは思います。

Q:チームが新しくなりました。

自分たちが頑張らなければいけない代になったので、しっかりがんばりたいなと思っています。

Q:いよいよ明日からスタートです。

ワクワクしています。変な緊張とかもなく、不安も……大丈夫です。気圧される感じもないですね。今日ハリー・ラブレイセンとすれ違ったんですが「背でかいな!」と、それくらいでした(笑)

Q:スプリントでの目標を教えてください。

どの種目でも「結果を出したい」という思いがあります。表彰台を目指してがんばりたいですね。オリンピックを見る限り、ハロン(予選の200mFTT)でもかなり良いタイムを出す必要があるかと思います。

Q:ケイリンの目標は?

決勝に乗って、自分の仕掛けるタイミングを逃さないことです。

Q:チームスプリントは?

3走として走ります。色々アクシデントはあったんですが、それでもしっかりまとまった感じがあります。それぞれがしっかり出し切ってタイムを出せればと思います。先日練習で出したタイムでは予選もクリアできないレベルなので、それより上を目指していきます。

Q:パリまであと3年。この世界選手権はどのような大会にしたいですか?

これから先、出る大会すべてで結果を出さないと前には進めないです。出るからには結果を求めて走りたいと思います。これは前向きな気持ちです。

寺崎浩平

Q:体調やコンディションはいかがですか?

時差ボケを心配してたんですが、全然時差ボケもなくしっかり眠れていて、体調も問題ないです。

Q:初めて走るバンクですが、どのように感じてますか?

直線が長いので、ハロンの時ベストなラインで走れるかちょっと心配です。でも何回か走って感触を掴めれば大丈夫かと思います。僕にとっては少し走りにくいバンクですね。

Q:パリ世代の新しいチームとなりました。

年齢の近いメンバーが集まっているので、雰囲気は良いです。日々の練習の中でも、お互いに「負けたくない」と思って取り組んでいます。

Q:明日から大会スタート。心境は?

思ったよりも浮ついてないというか、落ち着いていると思います。チームスプリントに関しては正直不安がありますが、まあやるべきことをやるだけなので。

Q:一流の選手が集まっています。周りの雰囲気はどうですか?

オリンピックで走った選手を相手に戦わなければなりません。プレッシャーはないですが、そこに「勝ちたい」という想いは強いです。

Q:出場種目について教えてください。

チームスプリントは、僕が2走を走ることになりました。どれくらいのタイムが出せるかわからないのですが、(第2走のタイムとして)12秒台の中盤を目指せたらと思います。ベストを尽くしてがんばります。

Q:スプリントはいかがですか?

予選のタイムが重要となりますので、自己ベストを出して、その自己ベストが世界の中でどれくらいの位置となるかを把握したいと思います。今は9秒71がベストです。

加えて、スプリントは対戦の経験を積むことも大事だと思っているので、格上相手にどれくらい冷静にできるか、確かめていきたいです。

Q:この世界選手権を、自分にとってどんな大会にしたいですか?

日本を出たことや海外の大会がそもそも初めてで、経験が圧倒的に不足しています。今は結果が出なくても、3年後にしっかり結果が出せるよう、この大会で何かを掴んで帰りたいです。

小原佑太

Q:体調面はいかがですか?

気温が低いことは事前に聞いており、きちんと対策したので問題はありません。時差ボケに関してもだいぶゆっくりしたので、もう大丈夫です。

Q:ルーベのトラックはいかがですか?

直線が長くてコーナーがきついです。コーナーで振られないように気をつけるくらいですね。ちょっと走りにくいですが、どうにかしていきます。

Q:チームが一新され、初めての大会です。チームの雰囲気はどうですか?

新田(祐大)さんや脇本(雄太)さんがいたときはピリついた雰囲気があったんですが、今は和気あいあいしてる感じ。もう少しピリつく必要があるのかもしれないと思います。ただ同世代が集まっているので、「負けたくない」という意識は全員持っており、良い方向に向かっていくのかなと感じます。

Q:出場種目それぞれの目標を教えてください。

チームスプリントでは1走を走ることになりました。とはいえ1走でも2走でも走れるよう準備をしてきたので、まずは17秒中盤〜前半を目指します。

1kmTTにも出場しますが、去年の全日本選手権以来初めて計ります。タイムは1分を切れるように頑張ります。

Q:達成できそうですか?

そうですね、事前の練習でやった感じでは去年の世界選手権で出たラップタイムに近づけています。59秒台狙えるところではあるので、まずは自分のベストを出したいです。

Q:パリまであと3年。この大会をどのような大会にしたいですか?

まずは大会やメンバーの雰囲気に飲まれず、ベストパフォーマンスを出すことを目標にしています。結果も大事ですが、オリンピックに向け、自分の気持ちづくりや試合に入る流れなどを確立する大会にしたいと思います。

小原佑太 / 2021 Track Cycling World Championships

ホテルの猫ちゃん(名前はモーリス)を存分に吸う。

短距離女子

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