オムニアムとは

2/5 Page

第1種目スクラッチ

レースは距離10km、トラックを40周して先着を競う。スタートしてしばらくは様子見の集団走行が続くが、ポーランドと南アフリカの2人が集団を抜け出した残り32周あたりから、レーススピードが一気に上がり気の抜けない持久力戦となった。

逃げた2人はやがて集団に吸収されるが、フランスのトマやスペインのトーレス、イタリアのビビアーニなど強豪勢が次から次に前に出て、ハイスピードの走りはさらに続く。橋本は集団の中で、様々な動きに対応しながら展開を見守る。

そんな中、残り20周を切ったあたりでデンマークのラースンがアタックを決め逃げに入る。これに続いたのはフランスのトマ、オランダのファンシップ、カザフスタンのザカロフ。その後イギリスのウォールズも加わって、強力な5人の逃げ集団が出来る。

5人は徐々に集団との差を開き、残り5周を切ったあたりで集団を1周追い抜くことに成功。

スクラッチでは、集団の1周追い抜きに成功した場合、追い抜かれた集団は周回遅れと見なされ、フィニッシュ時の順位は追い抜いた側が絶対的に上となる。従ってこのレースは5位までは1周追い抜きに成功した5人中の順位で決まり、6位以下を追い抜かれた集団の中で争うことになる。

橋本は追い抜かれた側、少しでも上の順位を取るために集団の前方に出て、最後のスプリントに勝負にかけた。

そして迎えた最終周回。橋本は先頭でこの周回に入ったものの2人に追い抜かれフィニッシュは3着。しかしこの前には集団の1周追い抜きに成功した5人がいるため、成績は8位ということになった。1位はイギリスのマシュー・ウォールズ。レースの平均スピードは56.539km/hだった。

スクラッチ結果PDF

第2種目テンポレース

2/5 Page