2021年6月9日、東京オリンピックまで1ヶ月余りとなったこの日、伊豆にて自転車トラック競技オリンピック代表選手の記者会見が行われた。『メディアデー』と称される本日の一連の会見は、オリンピックを直前に控え、メディア露出を控えトレーニングに専念している選手たちの声が聞ける、貴重な機会。

会見にはトラック競技種目に出場する6人(短距離:脇本雄太、新田祐大、小林優香/中長距離:橋本英也、梶原悠未、中村妃智)と、短距離ヘッドコーチ ブノワ・ベトゥ、中長距離ヘッドコーチ クレイグ・グリフィンが出席。本記事ではコーチ陣のコメントを掲載する。

選手たちの強みとは

Q:ブノワ・ベトゥコーチに質問です。短距離の3選手について、強みと、今最も鍛えていることを教えてください。

ブノワ:1時間くらい語れるテーマですね。簡単にまとめると、新田選手は肉体的に強く、パワーがあり、他の選手に比べれば低い回転数の時力を発揮できます。

小林選手もこれに似ていて、低い回転数が得意ですが、最大パワーが弱点です。しかし持久力と「成功したい」という強い思いによって、その弱点をカバーしています。

脇本選手は回転力があり、ペダリングが滑らか。乳酸の耐久力も優れています。バランスが取れている一方、他の選手に比べるとパワーが少し劣ります。

Q:クレイグ・グリフィンコーチに質問です。オムニアムに出場する梶原選手、橋本選手の強みを教えてください。

クレイグ:梶原選手はスピードが素晴らしいです。世界の女子選手の中でも、おそらく一番速い選手ではないでしょうか。自分のストレスをコントロールしながら走る力も身についてきました。

橋本選手は戦略力に長けた選手です。集団の中でどのようなポジションに位置すれば良いのか、どのような作戦でいつ仕掛けるのかを瞬時に判断し、実行する力があります。

戦士の心を持つこと

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