トラックチーム(国内編)

3/3 Page

世界のトラックチーム

2020-2021シーズンのUCIトラックチーム登録リストに載っているチームは18チーム。その内3チームが日本国籍のチームで、その他は外国に拠点を置き活動している。

今回はそんな世界のチームから精力的に活動し好成績を納め、トラックチーム界を牽引している2チームをご紹介する。

BEAT Cycling

BEAT CYCLING CLUB

左からブフリ、ボス、ロイ・バンデンバーグ(2020年脱退)

2017年に発足したオランダを本拠地とするトラックチーム「BEAT Cycling」。

本チームはもともとプロサイクリングチームの設立を目標とした会員制のサイクリングクラブ「BEAT Cycling Club」としてスタートした。設立当初からオランダ、ベルギー、日本の3カ国に拠点を置き活動している。

そして2017年にはトラック競技とロードレースの2部門でアマチュアチームを発足させ、2018年には両チームともプロチームとなり、それぞれトラックワールドカップやツールドフランスなどの世界大会に出場するまでに成長していった。

比較的ベテラン勢が多い本チームには、短距離と中長距離の両種目で世界選手権やオリンピック、ワールドカップなどの世界大会で優勝経験を持つ選手が揃っている。またボス、ブフリ、ファンリーセンの3選手は過去に、短期登録選手として競輪にも参戦しており、数々の優勝を飾った。

HUUB Wattbike Test Team

2016年に発足したTeam KGFから2018年に新たに生まれ変わったトラックチーム「HUUB Wattbike Test Team」。

イギリスに拠点を置く本チームの、設立時の中心人物であり選手のダニエル・ビッガムは大学・大学院時代、工学と空気力学を専攻しており、F1のプロチームで技術者として働いていた経歴も持ち合わせている。

2018-2019 Tissot UCI Track Cycling World Cup II Men's Team Pursuit

選手左からビッガム、ウェイル、タンフィールド、アーチボルド

アマチュアチームとして限られた予算で活動を開始したが、ビッガムがスキンスーツやヘルメット等の開発や風洞実験を利用したポジショニングの分析などに携わることで、ロード出身の選手らとパシュートにおいて世界記録を樹立するなどの好成績を次々に残した。

ネーションズカップにトラックチーム参戦 UCIの決定を覆す