2021年1月10日~29日の間、沖縄合宿にて鍛えに鍛えぬいたナショナルチームの選手たち。沖縄合宿記事第4弾は深谷知広選手にインタビュー。
パリ五輪を目指す深谷選手だが、東京五輪後のチームの中では最年長になる。この合宿の手応えは?合宿に初参戦した若手の印象は?ブノワコーチが語っていた適応能力については?
そしてチームスタッフからのタレコミ情報を得た我々は、深谷選手の強さの根源を探った。
※この合宿へ参加した選手・コーチ・スタッフは全員が出発前にPCR検査での陰性を確認し、合宿期間中も週に1度のPCR検査を行い、徹底した感染症対策が行われた
この環境は若手にとって・・・
Q:深谷選手は過去の合宿を複数回経験していますが、今回は?
順調に追い込むことが出来ています。
Q:若手が苦しんでいますが?
まだ順応していないだけだと思います。
Q:合宿に順応・・・・があるのですか?
絶対にあります。ただ、順応出来ていないからこそ楽かもしれません。ロード練習などでは「追い込むところ」まで付いて来られない、ということもあるので・・・。しかし今回は環境が甘いので、何とも言い難いです。
Q:今回の環境は甘いですか?
これまでの合宿では、慣れない海外で生活しながら、ホテルから離れた練習場所に通い、自分たちでご飯を作っていました。それに比べたら楽ですよね。1回目がこれだと、今後が大変かもしれません。「環境に適応する能力が必要」とブノワコーチが話していましたが、今回の合宿では、その「適応が必要な環境」を得ることは難しいです。
Q:「今後」というとパリ五輪を目指すメンバーになると思いますが、その中では深谷さんがリーダーになりますよね?
そうなるでしょうね。教える側になるので、新しい刺激があると良いかと思います。今回も若手相手に2〜3時間、部屋で映像を見ながら話をすることもありました。
Q:合宿中にですか?
はい。『教えて深谷先生』企画に向けて(※マル秘情報です!)若手を利用しています。
新型コロナの影響で、若手は実戦を積むチャンスが少ない。そんな状態で、海外の経験豊富な選手たちと戦わなければなりません。自分は「参戦して経験を積むシーズン」→「慣れるシーズン」→「戦うシーズン」と段階を踏むことが出来ましたが、今の若手はそうではありません。
パリで結果を残そうと思ったら、今の状況でいつになるかはわかりませんが、初めて国際大会に出た時からある程度戦えないといけません。パリの次、ロス五輪を見据えているならば時間はありますが、パリを考えているなら時間が無い状態です。