世界にはさまざまな競技が存在し、ある種目を元に派生した競技など多種多様だ。

自転車競技にも、トラック競技から派生したであろう種目が存在する。

今回は、イギリス発祥の自転車競技種目「Cycle Speedway(サイクルスピードウェイ)」をご紹介していく。

UCI非公式だが、イギリス自転車競技連盟の公式種目。日本で言うところの「4km速度競争」的な位置付けと言えばわかりやすいだろう。

Cycle Speedwayとは?

Cycle Speedway A crowd of spectators gather to watch a cycle speedway race run on a track laid out on a blitz bomb damaged site on Larnaca Street in Bermondsey between the Bermondsey Greyhounds and the Ruskin Flyers on 4 August 1950 in London,United Kingdom. (Photo by Fox Photos/Hulton Archive/Getty Images).

Photo by Fox Photos/Hulton Archive/Getty Images

Cycle Speedwayが生まれたのは第二次世界大戦の直後と言われる。戦時中に爆撃を受けてできたクレーター(窪み)をトラックに見立て、10代の少年たちが自転車で走り回ったことから生まれ、発展した。

イギリスの中でも大きな被害を受けたロンドンが発祥の地とされており、1946年にはロンドン・マンチェスター・ブリストルの地域対抗戦でのテストマッチが開催。徐々に国内に広まった。

1950年には新聞社と製菓会社の2社が大会スポンサーとなり、連盟が設立された。これによりイギリス中で多くの大会が開催されただけでなく、1958年にはオランダ、スウェーデン、ポーランドを交えた初の”世界選手権”も開催された。

イギリス自転車競技連盟によると「トラックでレースをしたいけど、トラック競技は荷が重すぎる・・・なんて方にもおすすめ出来る競技」だそう。

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