トップ選手らによる熾烈な戦いで、優勝を勝ち取った1人の選手のみに与えられる、選手権者の称号※とジャージ。
※国内・大陸・世界選手権大会における各種目の優勝者(チャンピオン)
しかし選手権者に与えられる特別なジャージ、チャンピオンジャージは着られる大会に細かな決まりがある。世界選手権の写真を見て「あれっ?アルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)を着て走る選手はいないの?」となってしまうかも。
本記事では「どの大会ではチャンピオンジャージが見られるの?」をご紹介していこう。なお、ここでは内容を自転車トラック競技に限定する。
チャンピオンジャージが見られる大会
チャンピオンジャージの着用が認められている大会は、主に以下の3つ。
・トラック国内選手権
・UCIトラックサイクリングワールドリーグ
・UCIトラックネーションズカップ
国内選手権
国内選手権は(日本であれば)「日本一」を決める大会だが、国の代表として世界選手権や大陸選手権で戦い、その成果を自国で披露できる機会でもある。
2020年全日本トラック選手権オムニアムでは、梶原悠未が世界選手権者の証である「アルカンシェル」を着用し出場。
梶原は他5種目にも出場し、オムニアムを含め出場種目全6種目制覇。世界女王としての圧巻の走りを見せつけた。世界選手権の資格を持つオムニアム以外の競技には、アルカンシェルではなく所属チームのジャージを着用している。
橋本英也もアジア選手権オムニアム(2020)のチャンピオンジャージ姿で同種目に参加。2年ぶりの優勝を飾った。橋本もオムニアムの他の5種目に出場した際は、チームのジャージを着用している。
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