2020年11月5日からグリーンドーム前橋で開催された『2020全日本自転車競技選手権トラック大会』。「全日本選手権」・・・すなわち「日本一」を決める大会だが、日本一の証である「日本選手権者ジャージ」について、意外に知らない方も多いのでは?

本記事では「日本選手権者ジャージ」を皮切りに、選手らの着る「チャンピオンジャージ」を掘り下げていく。

日本一の証、日本選手権者ジャージ

全日本選手権で1位の栄光を勝ち取った選手には、名誉ある「日本選手権者ジャージ」が贈られる。日本の場合は国旗・ナショナルカラーである白と赤の2色のデザインだ。

深谷知広, 決勝, 男子ケイリン, 2020全日本トラック

このジャージについてはJCF(日本自転車競技連盟)による着用ガイドラインが作成されており、

「日本選手権者はその選手権を保持する間、同一種目に出場する際は、このジャージを着用しなければならない。他の種目において着用することはできない」

と明確に規定している。

つまり「ケイリンの日本チャンピオンになった選手」は別の大会でケイリンに出場する際は日本選手権者ジャージを着用し、レースを行わなければならない。

しかし、スプリントの日本チャンピオンではないため、スプリントに出場する場合はナショナルジャージ、あるいはチームジャージなど、自身のエントリーに合わせたジャージを着用することとなる。

また、翌年に別の選手がチャンピオンとなった場合、それ以降は日本選手権者ジャージを着用することはできない、ということだ。

ガイドラインでは「国内選手権者のジャージは特に競技中、表彰式、記者会見、テレビインタビュー、サイン会、フォトセッションの公的に人前に出る機会においては着用されなければならない」としている。

大陸選手権のチャンピオンは?

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