スクラッチ

3/3 Page

オムニアム

Elimination / Men's Omnium / 2020 Track Cycling World Championships

前述のスクラッチを含めた、中長距離4種目の総合得点で競う「オムニアム」。東京オリンピックには橋本英也・梶原悠未が代表として内定している。

さて、このオムニアムはラテン語の「全て(all)」を意味する「omni(オムニ)」を由来としている。似たような単語に、独立した作品を集め、ひとつにまとめて一作品とする「オムニバス(omnibus)」があり、語源は同じだ。

オムニアムは現在でこそ「中長距離の総合力を競う種目」だが、リオ五輪までタイムトライアル(男子1km/女子500m)、フライングラップ、個人パシュート、スクラッチ、エリミネーション、ポイントレースの6種目を2日間に分けて行うものだった。陸上の十種競技のように様々なレースで総合順位を争う、まさに「all」な種目だったのだ。

大幅なルール変更が実施されたのは2016-17シーズン。「中長距離種目に特化した種目」へと生まれ変わった。

今では「all」から少し離れてしまったかもしれないが・・・それでも魅力的な種目であることは変わりない。東京オリンピックでも期待大のこの種目に、ぜひご注目を。

【トラック競技編 Pt.3】マディソンって、やってて怖くない?中長距離種目の何故/自転車競技の素朴な疑問を調査