11月11日〜15日(現地時間)にかけてブルガリアのプロヴディフにて開催された「2020UECトラックヨーロッパ選手権」。
大会最終日となる5日目には女子500mTT、男子1kmTT、男女マディソンの計4種目が実施され、ダリア・シュメレワ(ロシア)による3回目のタイトル獲得や、トマシュ・バベク(チェコ)による初のヨーロッパ選手権1kmTT優勝、マディソンでの逆転劇など、大会の締めくくりに相応しいレースとなった。
女子500mTT
女子500mTT(タイムトライアル)には8人の選手が出走し、予選なしの一発決勝で争われた。
第1走者のオレクサンドラ・ロビニク(ウクライナ)が36.160を記録したが、次々とタイムが更新されていく。注目は、6番目に出走したダリア・シュメレワ(ロシア)。シュメレワは32.720のタイムを出し暫定首位となる。
その後、ミリアム・ヴェチェ(イタリア)と最終出走者のアナスタシア・ボイノワ(ロシア)がシュメレワのタイムに挑むも両者33秒台でシュメレワには届かず。
同種目で2019年の世界王者であるシュメレワが、自身3回目のヨーロッパ選手権タイトル獲得(2016、2018、2020)を果たした。
順位 | 名前(国) | タイム |
1位 | ダリア・シュメレワ(ロシア) | 32.720 |
2位 | アナスタシア・ボイノワ(ロシア) | 33.719 |
3位 | ミリアム・ヴェチェ(イタリア) | 33.769 |
男子1kmTT
男子1kmTT(タイムトライアル)には19人が出走。予選のタイム順に上位8人が決勝へと進み、短距離選手はもちろん、個人パシュートなどでも活躍している中・長距離選手も顔を揃えた。
決勝ではソティリオス・ブレタス(ギリシャ)が第1出走者となり1:01.964を記録。終盤に出走したBMX出身の中長距離選手、イーサン・バーノン(イギリス)は1:00.999と、それまで唯一の1分フラット台を記録する。
その後に出走したジョナサン・ミラン(イタリア)は1:01.009でバーノンには届かず、残すは最終出走者のトマシュ・バベク(チェコ)。
中間計測含め最速タイムでラップを刻み、バベクが1:00.517のタイムでタイトル獲得を果たした。1kmTTでは過去に国内選手権とヨーロピアンゲームスで優勝の経歴があるが、ヨーロッパ選手権での優勝は自身初となる。
以下バベクのコメント。
#EuroTrack20
🇨🇿 Tomas Babek interview
🥇 1km TT pic.twitter.com/TvNmEHbbTc— UEC_cycling (@UEC_cycling) November 15, 2020
「とてもキツかったですが最高の気分です。中長距離の若手2人が攻めてきたので大変でした。国際大会に参加するようになってから、ずっとこのヨーロッパ王者のジャージを追い続けていました。何度も逃してきて、これが(ケイリンに次いで)2回目の優勝です。とても素晴らしい気分です」
順位 | 名前(国) | タイム |
1位 | トマシュ・バベク(チェコ) | 1:00.517 |
2位 | イーサン・バーノン(イギリス) | 1:00.999 |
3位 | ジョナサン・ミラン(イタリア) | 1:01.009 |