第4種目:ポイントレース
ここまでの3種目の順位に対して与えられるポイントの合算を持ち点にして始まるポイントレース。今大会のポイントレースでは6周毎にポイント獲得周回(1着は5ポイント、2着は3ポイント、3着は2ポイント、4着は1ポイント)があり、最終周回だけは記載の獲得ポイントが2倍となる。その他メインとなる集団を1周追い抜くと特別に20ポイントが加算される。レースは72周、計12回のポイント周回、合計24kmで争われる。
ここまでの暫定順位トップ5は
1位)橋本英也 118ポイント
2位)近谷涼 112ポイント
3位)孫崎大樹 90ポイント
4位)岡本隼 86ポイント
5位)兒島直樹 74ポイント
橋本がこのまま逃げきれるのか、それとも逆転はあるのかに注目が集まりポイントレースが開始された。
レースは1回目のポイント周回前に4人の逃げ集団(關根論容/河野翔輝/小出樹/石原悠希)が形成され、後ろには30人ほどのメイン集団となる。2回目のポイント周回前にメイン集団から飛び出した原田裕成(CIEL BLEU KANOYA)が逃げ集団に追いつき、5人となった逃げ集団。レースは周回を重ねては逃げ集団がポイントを獲得していく展開で落ち着く。
後方のメイン集団では上位陣に動きは無く、暫定トップの橋本が頻繁に集団の前に出ては下がってを繰り返しながら9回目のポイント周回まで進んでいく。
9回目のポイント周回が過ぎると先頭集団に乱れがあり、原田と石原がメイン集団へと下がっていく。残った逃げ集団の3人はローテーションを繰り返し、残り12周となる10回目のポイント周回でポイントを獲得するとメイン集団に追いつかれて、集団は再び一つとなる。
ここから最後の勝負が繰り広げられるのかと思いきや、最後まで暫定上位2人は動かずにレースは終了に向かう。しかし、最終周回前に暫定4位でスタートした岡本が集団から抜け出すと、暫定3位でスタートした孫崎とのポイント逆転に向けて最後のスパートをかける。
この時点でのポイント差は4ポイントだったため孫崎が岡本を追いかけるが、最後まで岡本を捕まえることは出来ず。
岡本が最後に10ポイントを獲得し、孫崎がポイントを獲得できなかったため、岡本が逆転での銅メダル獲得を果たした。
一方で優勝争いをしていた橋本、近谷のポイント差はスタート時と変わらずにフィニッシュ。この種目で東京オリンピック代表に内定している橋本英也が3年ぶり2回目の全日本タイトルを獲得した。
最終結果
優勝)橋本英也 118ポイント
2位)近谷涼 112ポイント
3位)岡本隼 97ポイント