2020年2月26日〜3月1日にかけて行われていた『世界選手権トラック2020』。
2018年7月6日からの各種大会で積み上げられてきたオリンピックランキングだが、2020世界選手権をもってポイント獲得期間が終了となった。
オリンピックランキングによって、オリンピックにどの国が、どの種目に、何人出場できるかが決定する。3月9日にUCIより各国に参加枠配分の通知、その後辞退枠があった場合の再配布などを経て最終決定となる予定だが、今回の記事では発表されたランキングと、想定される出場枠をまとめてお届けする。
短距離男子
男子チームスプリント(日本の出場枠:無し)
上位8ヶ国に1チーム(3人)の枠が与えられる。チームスプリントで枠を獲得すると、自動的にスプリントとケイリンの枠を2つずつ獲得することができる。
本当に惜しくも・・・9位となってしまった日本。わずか22ポイント差でオリンピック出場枠獲得を逃してしまった。
男子ケイリン・男子スプリント(日本の出場枠:2)
ケイリンの枠の獲得方法:チームスプリントの枠から自動的に得られる16枠に加え、ケイリンのランキング上位7ヶ国が7枠を獲得し、別種目スプリントの上位7ヶ国が残りの7枠を獲得する。全て合わせると30枠となる。
スプリントの枠の獲得方法:チームスプリントの枠から自動的に得られる16枠に加え、スプリントのランキング上位7ヶ国が7枠を獲得し、ケイリンの上位7ヶ国が加えて7枠を獲得する。全て合わせると30枠となる。
ちょっとややこしい、ケイリンとスプリントの枠の計算
ケイリンとスプリントはセットの種目と捉えていただきたい。
チームスプリントの出場枠を獲得した場合、ケイリンとスプリントにそれぞれ2つの枠を獲得することができた。そしてケイリンとスプリントに出場する選手はチームスプリントにエントリーしている選手でなければならない。
一方、チームスプリントで枠を獲得出来ず、個人種目のケイリンとスプリントで出場枠を得る場合は以下の通り。
ケイリンで7位以内に入った場合はスプリントの出場枠も1つ得ることが出来る。だたしケイリンに出場した選手はスプリントにも出場しなければならない(ケイリンとスプリントはセット)。同様にスプリントでも7位以内に入れば出場枠を1つ獲得し、同時にケイリンの出場枠も、もう1つ獲得することができる。
日本はチームスプリントでの枠の獲得は逃したが、ケイリンのランキングでは1位を維持。ケイリン・スプリント共にランキング7位以内だったため、どちらの種目へも出場2枠を獲得している。
スプリントとケイリンには共通の選手が出場することになるため、日本からこの2種目に出場できる選手は「2人」となる。
女子短距離
女子チームスプリント(日本の出場枠:無し)
日本は女子チームスプリントではポイントを獲得しておらず、ランキング圏外。
女子ケイリン・女子スプリント(日本の出場枠:1)
ケイリンの枠の獲得方法:チームスプリントの枠から自動的に得られる16枠に加え、ケイリンのランキング上位7ヶ国が7枠を獲得し、別種目スプリントの上位7ヶ国が残りの7枠を獲得する。全て合わせると30枠となる。
スプリントの枠の獲得方法:チームスプリントの枠から自動的に得られる16枠に加え、スプリントのランキング上位7ヶ国が7枠を獲得し、ケイリンの上位7ヶ国が加えて7枠を獲得する。全て合わせると30枠となる。
枠の算出方法は男子と共通のためここでは割愛する。
スプリントはランク外となったが、ケイリンで事実上の4位にランクインしたことで、日本はケイリンとスプリントに1枠を確保した。
スプリントとケイリンには共通の選手が出場することになるため、日本からこの2種目に出場できる選手は「1人」となる。