2月26日、ドイツ・ベルリンで『世界選手権トラック2020』男子チームパシュートの予選から1回戦が行われた。既に前の記事でお伝えしたように日本チーム(沢田桂太郎、今村駿介、窪木一茂、近谷涼:いずれもチーム ブリヂストンサイクリング)が日本記録を約4秒更新する3分52秒956を記録したが、予選を突破することは出来ずに敗退。一方ワールドカップでコンスタントに好タイムを出してきたデンマークチームが、予選と1回戦で2回連続の世界新記録を出すという快挙を達成した。
チームパシュートのルール/勝ち上がり
1チーム4人で4kmを走る。チームの3人目がフィニッシュしたタイムがチームのタイムとなり順位が決定する。勝ちあがりは予選(トップ8チームが通過)→1回戦→メダル決定戦。今大会は予選と1回戦が初日に行われ、メダル決定戦が2日目に行われる予定。
大会開始前の世界記録
3分48秒012(オーストラリア)
2019年世界選手権にて樹立
予選(出場13チーム)
出走7番目となったデンマークチーム(ハンセン/ヨハンセン/マドセン/ペデルセン)。最初の1kmを1分01秒334と、それまでの一番時計で幸先の良いスタートを切る。2km通過、3km通過とおよそ1kmあたり55秒のペースを乱さず進むデンマークチーム。
残り4周となり最後の1kmに入ると観客が「もしかしたら」とざわつき始める。
1周、また1周と走るがペースは落ちず、最後の1kmも55秒台で走り切り、フィニッシュタイムはなんと3分46秒579。
1年前にオーストラリアが記録したタイムをおよそ2秒半上回り、世界新記録を樹立した。その後もオーストラリア、スイス、イタリアなどの強豪国が出走したがデンマークのタイムには届かず。デンマークがトップで通過し、2位にニュージーランド、3位にフランス、4位イタリアと続いた。
尚、日本チームは3分52秒956と日本新記録を樹立するも予選突破は叶わずに敗退となった。